弐拾壱。あたし、もう食いしん坊でもなんでもいいですっ！！ ページ27
「ごはんって……こんなにも、こんなにも美味しいものだったのねっ！！」
Aの目からほろりと一筋の涙が流れ、光忠はぐっと親指を立てるのでした。
大広間で待っていたのは昨日新しく入ったばかりの仲間のために作られたご馳走の山でした、人の体になって食の楽しみに目覚め始めていたAはもう大興奮。
本丸の仲間たちはそんなAをとても微笑ましく見守っていました。
「まだまだ沢山あるから遠慮しないでどんどん食べてね。」
「ありがとう光忠！」
「お兄ちゃんって呼んでくれたらデザートもあげちゃうよ？」
「ほんと！ありがとうお兄ちゃん！！」
チョロい、チョロ過ぎるぞ平安生まれ……
審神者の心なんて知りもせずAはきらきら目を輝かせてご馳走に夢中になっています。
「こんなに美味しそうに食べてくれるなら作った甲斐があるってもんだよね。」
「オレはどっちかっていうと、あの量が何処に入っているのか気になるぜ……？」
嬉しそうな光忠とは対照的に厚は少し引いてしまっています。
「A、あんまり急ぐと詰まらせるぜ〜？」
「加州、そんなこと言ってたって美味しいんだからしかたがっうぐっ！！」
「ほれA、茶だぞ。」
「ぷっはー！ありがとう三日月！！」
「はっはっはっ良い良い。」
やんややんやと構われながら大量の料理を平らげたAは軽く伸びをしてから立ち上がりました。
「いや〜、流石は台所奉行光忠の作ね。まだまだ食べられる気がするわ！」
「まだ、食べられるの？Aちゃん、結構元気で安心したよ……」
安定もAの食べた量には驚きを隠せませんでした、なんだか左肩も調子がいい気がするしとAはニコニコです。
「さーて、食ったら傷の確認をすっかね。」
「薬研、その前に！！その前に写真撮影を！！」
「い、一兄？！」
「弟たちの成長を見守るのは長兄の務め、そこに小さな愛らしい妹分までやって来たのであればこの一期一振、死力を尽くして事に当たる他あるまい！！」
「一兄ぃ、落ち着いて…！！」
「さあさあA、五虎退の隣に並んでっ！小夜もっさあさあさあ！！」
「宗三、私達もうかうかしていられませんよ？」
「小夜、早く行かなきゃ、折角可愛らしいんだからね。」
「僕、なんで黒いうさぎ耳なんだろう？」
「Aとの和睦のためですよ。」
「兄さん、和睦の使い方可笑しくない？」
「これで、良いのです……一眼レフとは、良い物ですね。」
弐拾弐。あたし、昔馴染みは結構多いのかもしれませんっ！！→←春の幕内の壱。花見と左文字兄弟と。後
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菱神 昂(プロフ) - 特にリクエストはいただかなかったので、祭り会場は小ネタ置き場に改造いたします。 (2015年5月1日 20時) (
レス) id: 4fb92bb402 (このIDを非表示/違反報告)
菱神 昂(プロフ) - 御礼祭リクエスト受付は本日21時からです。リクエストは必ずお知らせを熟読された上でお願いします。ある意味キーワードの代わりとなりますのでよろしくお願いいたします。著者。 (2015年4月30日 14時) (レス) id: 4fb92bb402 (このIDを非表示/違反報告)
菱神 昂(プロフ) - (3k猫*´∀`*){よきかな〜♪さん» コメントありがとうございます！この章から漸く本線が始まるなという感じです。今から更に盛り上がる筈ですのでこれからも椿切と本作をよろしくお願い致します！ (2015年4月9日 23時) (レス) id: 4fb92bb402 (このIDを非表示/違反報告)
(3k猫*´∀`*){よきかな〜♪ - お〜！だんだん話が盛り上がってきましたね！更新頑張ってください！ (2015年4月9日 19時) (レス) id: fdc932d927 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菱神 昂 | 作成日時：2015年3月6日 23時
