＊王弟ミゼラブル！＊ ページ23
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生まれたときからずっと
俺の頭の上には
どけられない岩が置かれていた。
召使いA
「はぁ…第一王子のファレナ様はあんなに朗らかでいらっしゃるのに…。
何故弟であるレオナ様はあんなに気難しくしてらっしゃるのか……」
召使いB
「しかも、全てを砂に変えてしまう魔法なんて、なんておそろしい……」
召使いC
「2人ともやめないか！誰かに聞かれてたらどうする。」
もし、俺が
第一王子だったら
きっとこう言われただろう。
「第一王子のレオナ様は思慮深く
強力な魔法を使いこなす魔法士だ
能天気な弟は大違い」と。
それが第二王子になっただけでコレだ。
第二王子はやることなすことケチをつけられ
第一王子を称えるためにダシにされる。
どうやったって一番になれない。
ファレナ
「レオナ!何故今日の式典に来なかった?」
レオナ
「式典?あァ、兄貴の息子を国民に見せびらかす親馬鹿パーティのことか?
それは失礼を。つい二度寝しちまった。」
ファレナ
「国民に未来の王を顔見せする、大切な日だぞ。」
レオナ
「確かにめでたい日だな。嫌われ者の第二王子が王位継承権が永遠に消えた記念日だ。」
ファレナ
「そんな言い方はよせ!」
レオナ
「生まれた順番が早い奴は得だよなァ?
毎日歌を歌いながらゴロゴロ昼寝してたって王になれる。」
ファレナ
「レオナ……たとえ王になれなくても、お前は賢い。
この国のために出来ることがたくさんあるはずだ。」
レオナ
「この国が頭の出来で王を決めるしきたりならやる気も出したんだがな。」
ファレナ
「レオナ。待つんだ、レオナ！」
ほんの数年生まれたというだけで
何故こんな想いをしなくちゃならない？
どれだけ勉強しようが
どれだけ魔法を
使えるようになろうが……
生まれてから死ぬまで兄より優秀だと
認められることはなく
王にもなれない
何故、俺は第二王子に生まれた?
何故、俺は永遠に一番になれない?
何故だ。
何故だ。
何故だ。
―――――人生は不公平だ。
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ひさゆう(プロフ) - コメントありがとうございます！narutoってジャンプ漫画にある作品のことですよね。名前だけは知ってますよ。アニメは見たことないですけどね。 (2020年10月4日 16時) (
レス) id: 53816f4978 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - narutoは知ってます？ (2020年10月4日 15時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひさゆう | 作成日時：2020年9月30日 23時
