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トレイ
「『ドゥードゥル・スート』を話のネタにするフリでよくケーキの味を変えさせるだろう?
全然顔には出さないけど、もしかしたら
甘い物が嫌いなのかなってずっと思ってた。」
ケイト
「あ〜……バレてたんだ?うわ、はっず……。
トレイくん、リドルくんの件もそうだけど
その「思ってたけど言わない」っての
良くないと思うな〜、オレ。」
トレイ
「次の『なんでもない日』は
キッシュも焼いてやるからな。」
ケイト
「そりゃどーも。……ケーキ並みにフォトジェニックなやつにしてね。」
チェーニャ
「ふんふふーん♪トレイのお菓子はいつ食べても絶品だにゃあ〜。モグモグ。」
リドル
「チェーニャ!何でここに!?」
チェーニャ
「ん?『なんでもない日』だからお祝いにきただけさ。おめでとう、リドル。」
リドル
「『なんでもない日』はハーツラビュル寮の伝統行事だ。キミには関係ないだろう?」
チェーニャ
「それはそっちの人たちも同じじゃにゃーの。」
グリム
「あっ、オマエ!
こないだ会ったにゃあにゃあ喋る変なヤツ!
そういえば、結局オマエはどこの寮なんだゾ?」
トレイ
「そもそもチェーニャはうちの学園の生徒じゃない。
ナイトレイブンカレッジの長年のライバル学校
ロイヤルソードアカデミーの生徒だ。」
『ロイヤルソードアカデミーですって!?』
デュース
「えぇっ!?違う学校の生徒!?」
エース
「しかもロイヤルソードアカデミー!?」
ユウ
「他にも魔法学校があるんだね。」
「今、ロイヤルソードアカデミーって言ったか!?」
「あの気取ったヤツらの仲間が来てるって!?」
「なんだと!?どいつだ!すぐ追い出してやる!!」
チェーニャ
「おっと。それじゃ、タルトも食べたし俺は帰るとするかにゃ。フッフフーン♪」
チェーニャは消えてしまった。
「あっ、逃げたぞ!追え追え〜!」
グリム
「なんかみんな急に殺気だったんだゾ」
リドル
「ナイトレイブンカレッジの生徒は高確率でロイヤルソードアカデミーを敵視してるからね。」
トレイ
「100年も延々負け続けてれば
そうもなるというか……」
ケイト
「まーまー!お祝いの日にそんな暗い話はナシナシ!今日は『なんでもない日』のパーティを楽しもうよ。」
グリム
「にゃっはー!腹がはちきれるまでご馳走を食ってやるのだー!『なんでもない日』、バンザーイ!」
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作者名:ひさゆう | 作成日時:2020年7月29日 11時