他の女を愛した彼らに愛想が尽いたので東卍辞めます

第弐拾玖話 ページ31

ド「タケミっち！」

廉「よそ見すんじゃねぇぞ！」

廉の攻撃を交わすも一気に距離を詰められ反撃ができないドラケン、やっとの思いで両腕を掴んでも、向こうの力が強いのか動かさせない様にするだけで手一杯だった。

ド「お前、Aの兄貴みてーな立場だろーが！
こんな事起こす前に、なんで止めなかった」

廉「俺は・・・・いや、俺と司左は、あいつが苦しんでる時をずっと見てきた。
けどな、しらねぇ女のせいで、あの日、お前らという居場所を奪われ、笑わなくなった。
やっと、やっとAの笑った顔が見れたってのに、また奪うっていうなら容赦はしねぇ！」

ド「！」




場「A！ふざけんじゃねぇぞ！」

司「ふざけてんのはそっちじゃねぇの？」

場地の背後から司左が攻撃するもギリギリのところで交わし、反撃しようとするが次の一歩が進まなくなった。

司「あれ？まさか、あの時の事思い出しちゃった？」

ケラケラと笑い煽る様な姿に、場地はギリっと食いしばる。

場「テメェが、テメェらがAをあんな風にしたのかよ」

司「・・・・は？」

場「あいつは、Aはデカい口開けて笑ってもあんな不気味な感じじゃ」

司「お前、ちょっと黙れ」

司左の蹴りが、場地の顔面に入り地面に倒れ込んだ。
その上に乗りかかる様に、自分より大きな影が場地を覆う。目の前に目を見開いて不気味に微笑む司左の姿があった。

司「Aが今のAになったのは、お前らが除隊させたその日からだっつーの！」

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