狂愛 (ページ3)

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第弐話ページ3

朝目覚めると、私を抱きしめていた存在が消えていた。
ぼーっとする頭のまま部屋を出て、リビングへ向かうと春千夜達が集まっており談笑していた。

？「あ、A、おはよぉ」

先に声を掛けて来たのは蘭だ。
何も言わずに手だけを軽く振り、ココの隣へ座るもその肩に頭を乗せた。

九「お前な、女なんだから髪整えてから来いよ」

貴「後でやる」

九「ゼッテーしねぇだろ」

テーブル下にある引き出しから櫛を取り出すと、器用に髪を梳かし始め、その気持ちよさに再び眠気が襲ってくると。

？「A、昨日もボスの所？」

閉じていた目を開けると目の前に蘭と竜胆が座っていた。どうやら、着ている服がマイキーの物だと分かり二人の表情は悪戯を好んでする子供の様だ。

蘭「また色気増したんじゃない？俺らも愛して欲しいなぁ」

貴「・・・えっち」

べっと舌を出して笑うと入り口の方からマイキー、明司が入ってきた。その二人の組み合わせを見て「あ、いつものお話し(・・・)か」と思い、ソファーに座り直すと明司に声を掛けられた。

明「A、お前が管理してるクラブから呼び出しコールが明け方に入った。どうやら、メンドーな案件らしいぞ」

貴「了解、すぐ行く」