忘れられた呪術師【呪術廻戦】 (ページ8)

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7話ページ8

五「悠仁？どうしたの、授業は終わったはずだけど」

虎「五条先生、これ」

虎杖が例の物を差し出すと五条の顔が曇った。
遠くにいた家入も傍に来るや否や普段見せない焦りの顔を見せた。

五「こ、これ、どこで」

虎「図書室の受付に置いてあった」

五条と家入は顔を見合わすも「なぜ？」と言わんばかりの表情だけが残る。

？「どうした」

虎杖の背後で声がした。
振り向くとそこは東京校の学長である夜蛾が立っており、三人の真ん中にあるリストが夜蛾の目にも映った。

虎「あの、この人、知ってる？」

夜「・・・・・」

見せられたページはAと書かれたページだった。
夜蛾はじっと見つめ「少し待っててくれ」というと教員室を後にした。
暫く待つとファイルを持った夜蛾が戻り、中から一枚の紙を取り出すと虎杖に見せた。

夜「和泉A、八年前ここに入学してきた呪術師だ」

紙には黒髪に緑色の瞳が特徴の女性が載ってあった。

夜「しかし、入学してから半年後、任務に向かう最中に消息不明となり、行方不明者として処理されたんだ」

虎杖の手から紙を取るとファイルの中にもう一度戻した。

虎「どうして黒く塗り潰したんだ？行方不明ならまだ探せばいるかもしれないのに！」

夜「・・・・上からの命令だ。
こんな事したくはなかったがな・・・・」

夜蛾の手に力が入る。
サングラスで目元は隠されているものの虎杖の目には苦しんでいる夜蛾の姿が映ったのだった。