【d！】嘘つきなんて嘘だった【軍パロ】【pkt】 (ページ5)

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殺し殺されページ5

『うん、知りたい。…反応的に本当に殺意がするんだね。一体誰の………っていうかみんなは気付いてないのかな…』

「コンダケ沢山人ガイルト、流石ニ誰カマデハ分カラナイカナ。皆ハ気ヅイテナイト思ウヨ。ダッテ、ズットニコニコ喋ッテル。キヅイテルナラ、モット表情ガ、カタイハズダヨ。キヅイテルトシタラ、ピクトサンカ、トントンサンアタリカナ。遊ビノサツイナライインダケド。……キミ…Aチャンハ、狩ル側ニナッタコトハアル？」

『私はないかな…銃とか格闘とか対応力があるって言われてるので一応暗殺部隊には入ってます。…入ってるだけで怖くて訓練も実践も出来てないんだけど…』

私は暗殺部隊の新入部隊員として活動している。まだ顔がわれておらず、才能もあるそうなので重宝されていて、よっぽどの相手じゃないと私の初出動はないらしい。狩る側やってみたいけどなぁ…

狩る側の人は暗殺者とは違って割と自由が効く。暗殺者は正体がバレないように、信頼を得てから殺人におよぶ、主に本人が強い相手やガードの強い相手を相手にするが、狩る側の人は突然現れて突然消える、そんな神出鬼没の一発勝負で殺人におよぶ、主に弱い大勢を相手とする。狩る側が殺意を感じることは少ないはずだ。でも、迷いがある殺意なら…

『もしかして、弱い人達がこのままじゃ死んじゃうと思って敵わないと分かっていながら殺そうとしてくるから迷いのある殺意が狩る側の人なのに感じるの？』

「ナンダ。ワカッテルジャン。……チナミニ、普通ノサツイモカンジルコトアルヨ。……確実に殺れると確信してる殺意を………ね。」

それまでカタコトだったみどりくんが急に普通に喋るようになったこともあり、聞いていてとても背中がひやっとした。そんなに強い相手なのか、否か。

………と、今まで動いていなかったトントンが音をたてずに静かにグルッペンとらっだあさんの方に近づいていった。みどりくんは私の方を見ていて、まだ気づいていない。

「狩る側の人は強いよ。でも、弱い。強いからこそ弱い。それはね……」

シュッっと剣を抜く音がしてみどりくんは話すのをやめ、急いで音のした方を見た。

キィィィン

「“狩る側の人は自分が狩られる側だと思っていないから”そうでしょ？みどりくん。」

トントンの振りかざした剣をまるで分かっていたかのように剣で受け止めたその好青年はそう言って微笑んだ。