今日、好きになりました。待宵編 2

・・・ ページ7

・







『…ほぼ、そういう、ことです』

『でも、もっと話したいって思うのは北人くんだけじゃなくて』

『もう気になる人は、この人に決めたって思えるくらいの人もできてたのに、ツーショットしたら北人くんのことも意識し始めてて』

『私、そのときまでは北人くんのこと、一緒にいて楽しい人だとは思ってたけどそこまででしか考えられてなかったの』

『…今日好きに出てるのに、相手に言われないと考え始められないってほんとにだめだなぁって思って…』


北人「…Aさ、1番最初の自己紹介のときに自分からアピールできないって言ってたよね」


『…うん』


北人「そういう性格って番組に出たから直せるってものでもないと思うし、おれが言ったから意識してくれたっていうのは嬉しいことだから、全然気にしなくていいよ」

「ってこれ、さっきのツーショットでも言った気がするけど笑」

「あのさ、気になる人決まってたって言ったじゃん？」


『うん』


北人「それは壱馬だよね」


『…うん。壱馬くんです』


北人「今もおれと壱馬で迷ってるって思っていい？」


『…天秤にかけてるみたいになって、ごめんね』


北人「むしろ比べてもらえててよかった笑」

「あのとき翔吾のツーショット割り込んでなかったら眼中になかったってことでしょ？」


『眼中になかったってほどでは…』


北人「っえ！」

「ちょっとは気にしてくれてた？」


『一緒にいて楽しいなって思ってたから』


北人「…やば、それ聞けたの今日で1番嬉しいかも」

「うわー、壱馬のとこ行かせたくないな」


『…壱馬くんと真凜って私たちみたいにツーショット約束してたの？』

『交互に話すって言ってたけど、北人くんと壱馬くんがたまたま会っちゃったんだとしたら、私、行かない方が…』


北人「壱馬はAと話したくて真凜にAを連れ出してもらったんだよ」


『…え？』


北人「パーティーのあとのツーショットで壱馬のとこ行かなかったでしょ」


『…北人くんと話したあと、真凜と壱馬くんが話してるの見えて、行けなかった』

『パーティーのときはこれからもいっぱい話そうと思ってたのに、やっぱり自分から行けないのがほんとに嫌で落ち込んでたら、ツーショット終わっちゃって…笑』


北人「そうだったの？」

「ツーショット終わってから見かけないなとは思ってたけど」







・

・・・→←・・・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す