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「何をそんな熱心に見てんだ？」
「んー、今度の流星群の予報」
「こういう時は諦め悪いなー…。何回見たって変わらないって」
部屋で色々なサイトでの予報を確認していると、お風呂から上がった一郎太がそう言った。
私は頷きつつスマホを置き、溜め息を吐く。
私自身、流星群の予報がまた変わる可能性なんて無いに等しいって分かっていたし、そう言われちゃうと諦めはすぐについた。
だけどカレンダーに書き込んだ天体観測の文字は、もう昨日程輝いて見えない。
「まぁそう落ち込むなって。もしかしたら早く終わって、来られるかもしれないだろ？」
「そうだったら良いなぁ…」
その時、私のスマホの画面が光った。同時に電話をかかってきたことを意味する音楽が繰り返し鳴る。
私は見覚えの無い番号に、一瞬スマホを手に取るのを躊躇した。
だけどその下に、私が登録したのであろう名前がちゃんとあることに気付く。
「…！」
「…？取らないのか？」
「え…いや、ううん…ちょっとごめん」
私はスマホを片手に部屋を出た。外の蒸し暑さを感じさせる廊下。生温い床に座って、私は画面をスワイプした。
「…もしもし」
『あっ神月先輩。こんばんわ』
「こ、こんばんわ」
マイク越しに聞こえる声は、天文部の…同じ雷門中出身の、私の後輩。
いつもはあまり会うことが無いけど、話し方と可愛らしい声のトーン。嫌でも思い出すことができる。
前回の天体観測の時の記憶は、しっかりと私の頭に刻まれていた。
「どうしたの、突然…」
話すことも無いのだから、当然電話などしたことが無い。ただ入部時に、連絡手段として連絡先を交換した。それだけだ。
『先輩なら知ってると思って。…基山先輩って、今回の観測にも参加しますか？』
そんな彼女からかかってきた時点で、そんな予感はしていた。出来るだけ平然と、私はその質問に答える。
「…ううん。日程がずれたから、来られなくなって…」
『…そうなんですかぁ…じゃあ、試合の後時間あるかどうかって、聞いて貰えますか？』
「あ、うん…」
私は反射的にそう答えてしまった。そして彼女が次を言う前に、自分の口元を押さえる。
それが正しい反応だったことは、すぐに証明された。
『私、基山先輩に告白するんです。あの…
＿＿邪魔しないでくださいね？』
私は、どうしたらいい…？
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輝(プロフ) - 布都御霊さん» コメントありがとうございます。最後まで完結できたのは皆様のお陰です！温かいお声、本当にありがとうございます(*^^*)キュンキュンできるようなお話を書けるようこれからも精進して参ります！ (2019年6月24日 20時) (
レス) id: c19a41cb32 (このIDを非表示/違反報告)
布都御霊(プロフ) - 「君に、初めまして」完結おめでとうございます。何度も泣かせていただきました(泣)もう、この2人の初々しい見てるだけでキュンキュンするようなお話が見れなくなるのかと考えるとまた涙がぁ〜。(/_;) (2019年6月17日 3時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
狩間篤花(プロフ) - 明日香さん» いつもコメントありがとうございます(^^)出来るだけ早く更新できるよう頑張ります…！ (2018年8月5日 7時) (レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 久しぶりの更新ですね...！ずっと待ってました！！ありがとうございます^ ^今回も楽しく読ませていただきました。次回の更新も楽しみにしていますね！ (2018年7月31日 20時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 大丈夫ですよ^^更新されるまで、気長にずっと待ち続けます。応援してますね^^ (2018年6月18日 22時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩間篤花 | 作成日時：2018年3月26日 16時
