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部活が終わって、部室の鍵を職員室に戻しに行こうと廊下を歩く。
晴矢の言っていた事を頭に浮かべながら、神月さんの事を考えていた。
俺のことが好きだから…という理由以上に、神月さんは優しいから、きっと怒っていないだろうし、あれ以上無理に俺を誘おうとはしないだろう。
だけど…少なからず、ガッカリしているんじゃないだろうか。夏休み、唯一二人で思い出を作られる約束だったし。
自意識過剰といわれればそれまでだけど、俺ならきっと落ち込んでいる。
晴矢にはあぁ言ったけど…やっぱり、断るべきじゃなかったかもしれないな。
「…っと…ごめん」
「おや。奇遇だね、基山君」
俺が溜め息混じりに職員室の扉を開けると、逆に中からこちらに歩いてくるアフロディとぶつかりそうになった。
俺の手元を見ると、貸してと言う様に掌を差し出してくる。
俺はその好意に甘え、手に持っていた部室の鍵を渡して奥に戻っていくアフロディを待った。
相変わらず、綺麗な指だななんて思いながら。
すぐにアフロディが戻ってきて、一緒に職員室を出る。お互いもう帰るところだったようで、二人並んでロッカーへと歩いた。
「今日も一日練習だったみたいだね。毎日お疲れ様」
「決勝が近いから。そう言うアフロディも、この時間までずっと部活だったんだろう？」
「うん、まぁね。次の観測の件でね、俺だけ少し残ってたんだ」
「あ…そっか」
多分、俺がその観測に行かないことは既にアフロディの耳にも入っている。申し訳なくて、俺は言葉を詰まらせた。
「その、ごめんね…行けなくなって」
「あぁ、いや。気にしないで。そういうつもりで話を出したわけじゃないんだ」
そんな俺にアフロディは、逆に申し訳なさそうに苦笑いを浮かべて見せた。
「それに、僕も君の試合見に行けなくなってしまってね。おあいこだよ」
「うん…」
「…心配しなくても、Aちゃんは怒ってなかったよ」
「…！」
「ちょっと残念そうにはしていたけどね」
俺の心を読んだように、アフロディは俺に微笑みかける。
俺が分かりやす過ぎて、彼にとっては顔に書いてあるようなものなのかもしれない。
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輝(プロフ) - 布都御霊さん» コメントありがとうございます。最後まで完結できたのは皆様のお陰です！温かいお声、本当にありがとうございます(*^^*)キュンキュンできるようなお話を書けるようこれからも精進して参ります！ (2019年6月24日 20時) (
レス) id: c19a41cb32 (このIDを非表示/違反報告)
布都御霊(プロフ) - 「君に、初めまして」完結おめでとうございます。何度も泣かせていただきました(泣)もう、この2人の初々しい見てるだけでキュンキュンするようなお話が見れなくなるのかと考えるとまた涙がぁ〜。(/_;) (2019年6月17日 3時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
狩間篤花(プロフ) - 明日香さん» いつもコメントありがとうございます(^^)出来るだけ早く更新できるよう頑張ります…！ (2018年8月5日 7時) (レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 久しぶりの更新ですね...！ずっと待ってました！！ありがとうございます^ ^今回も楽しく読ませていただきました。次回の更新も楽しみにしていますね！ (2018年7月31日 20時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 大丈夫ですよ^^更新されるまで、気長にずっと待ち続けます。応援してますね^^ (2018年6月18日 22時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩間篤花 | 作成日時：2018年3月26日 16時
