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久しぶりのお出掛け先は、電車を乗り継いで行ける公園だった。紅葉が始まっていて、紅葉狩りには丁度良かった。
休みの日だから確かに人は多いけど、二人の時間を楽しめないほどじゃない。
「綺麗だね」
「うん。すごく鮮やかで綺麗」
ヒロト君は前もって見るルートを決めていたようで、手間取ることもなく公園内を案内してくれた。
紅葉の美しさには非の打ち所が無かったけれど、それ以上にヒロト君の要領の良い説明や案内は圧巻だった。ガイドさんが必要ないくらい。
少し紅葉の仕組みについて詳しくはなったけど、それを話すヒロト君がカッコよくて聞き漏らしたところも沢山あった。また今度改めて聞かせてもらおう。
「ここ、夜にはライトアップがあるんだ。今の景色とは打って変わって、幻想的な雰囲気に包まれるんだって」
「じゃあ、ご飯を食べた後また来るの？」
「うん、そのつもり。それでも良いかな？」
「勿論。今から楽しみだよ」
ヒロト君はふっと笑って私の手を取る。袖捲りした腕には筋が一本入っていて、その男の子らしさに少しだけドキリとした。
湖を船で回ったり、綺麗な紅葉を見つけて拾ったり。忙しなくなった生活から解放された気分で、穏やかな時間を過ごした。
今まではこんなに忙しくて、大変な思いをすることなんて無かった。だから、お日さま園での日々には堪えるものがある。精神的にも、身体的にも。
今日は折角ヒロト君が作ってくれたご褒美の日だ。思いきり楽しまなきゃ。
「A、暗くなる前に晩御飯を済ませようか」
夕日が紅葉の赤を一層鮮やかに照らす頃、ベンチで夕焼けを見ているとヒロト君が私の顔を覗き込んできた。
私の為に色々と考えてくれているのだから、私が首を横に振る理由は無い。私はすぐにヒロト君に同意を示した。
「実は父さんのお知り合いで、この辺りにレストランを構えている人が居るんだ。そこを予約しておいたよ」
けれど、そう言われて突然体が強張った。絶対に高級店だ。所謂、「良い店」というやつだろう。
テーブルマナーの練習にもなるだろうと前向きに考えようとはしたけれど、緊張は顔にも出ていたようでヒロト君が小さく笑った。
「緊張することない、まずは慣れれば良いんだから」
「は、はいっ…」
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輝(プロフ) - 布都御霊さん» コメントありがとうございます。最後まで完結できたのは皆様のお陰です！温かいお声、本当にありがとうございます(*^^*)キュンキュンできるようなお話を書けるようこれからも精進して参ります！ (2019年6月24日 20時) (
レス) id: c19a41cb32 (このIDを非表示/違反報告)
布都御霊(プロフ) - 「君に、初めまして」完結おめでとうございます。何度も泣かせていただきました(泣)もう、この2人の初々しい見てるだけでキュンキュンするようなお話が見れなくなるのかと考えるとまた涙がぁ〜。(/_;) (2019年6月17日 3時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
狩間篤花(プロフ) - 明日香さん» いつもコメントありがとうございます(^^)出来るだけ早く更新できるよう頑張ります…！ (2018年8月5日 7時) (レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 久しぶりの更新ですね...！ずっと待ってました！！ありがとうございます^ ^今回も楽しく読ませていただきました。次回の更新も楽しみにしていますね！ (2018年7月31日 20時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 大丈夫ですよ^^更新されるまで、気長にずっと待ち続けます。応援してますね^^ (2018年6月18日 22時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩間篤花 | 作成日時：2018年3月26日 16時
