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夜の屋上。日頃から掃除されて綺麗だとはいっても、屋根が無く雨の日は雨晒しになっているので、持参のレジャーシートを敷きそこに腰を下ろして夜空を見ていた。
すぐ消すことが出来るよう、スマホのライトや懐中電灯で灯りを確保したり、何だかキャンプみたいでわくわくする。
私と同じシートの上に座っている照美君は、星空の記録を取る私の手元をライトで照らしながら小さく笑った。
「今日のニュース見たかい？テレビでもネットでも、基山君のこと取り上げられていたよ」
「決勝でもあんなに活躍したら、注目されちゃうよね。基山君、カッコいいし…」
試合が終わってすぐ学校に来たからニュースは見れていないけど、スマホを開くと注目の話題として一番に取り上げられていて。
基山君ってすごい人なんだって、改めて感じた。そして、そんな人が側に居てくれていることがどれだけ幸せか…痛感した。
「ふふ、妬けちゃうね」
「そんなんじゃないよ…」
嫉妬とかそういんじゃないけど、遠い存在なんだってことを見せつけられたみたいで、少し心細くなった。
自慢気に思うよりかは、むしろ寂しくて。私なんかが彼女で良いのかな…なんてぼんやり考えちゃったり。
そう思ったら、あの子のことも連想してしまった。お手洗いに行くと言って今は居ないけど。…南雲君に頼んで、その後どうなったのだろう。
気にはなるけど、自分から聞こうとは思えない。気にしないのが一番かな。
「…あっ。Aちゃん。今見えたよ、流れ星」
「本当？カメラの電源入れるね」
流星群の軌道を確認する為に、特殊なカメラで記録する。ライトを全て消して、照美君に教えてもらった通りに操作し記録を開始した。
街中だから、照美君の別荘で見たほど星は見えないけど、それでも沢山の星が次々と流れていく。
ﾌﾞｰﾌﾞｰ
「ん…ごめん、電話だ」
部員達が夜空を見上げて楽しそうに声を上げているなか、照美君はスマホ越しの誰かに応答しながら私から少し離れた。
「…あれ」
屋上が真っ暗になって気付く。そういえばサッカー部の部室、電気が付いてる。監督さんとかが帰って来ているのかな？
記録用紙を抱えたまま、皆と同じ様に空を見上げる。
暫くして照美君は私の隣に戻ってくると、私にそっと耳打ちした。
「これからがピークだから、屋上から出ないことをお勧めするよ」
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輝(プロフ) - 布都御霊さん» コメントありがとうございます。最後まで完結できたのは皆様のお陰です！温かいお声、本当にありがとうございます(*^^*)キュンキュンできるようなお話を書けるようこれからも精進して参ります！ (2019年6月24日 20時) (
レス) id: c19a41cb32 (このIDを非表示/違反報告)
布都御霊(プロフ) - 「君に、初めまして」完結おめでとうございます。何度も泣かせていただきました(泣)もう、この2人の初々しい見てるだけでキュンキュンするようなお話が見れなくなるのかと考えるとまた涙がぁ〜。(/_;) (2019年6月17日 3時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
狩間篤花(プロフ) - 明日香さん» いつもコメントありがとうございます(^^)出来るだけ早く更新できるよう頑張ります…！ (2018年8月5日 7時) (レス) id: 9ce959db1f (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 久しぶりの更新ですね...！ずっと待ってました！！ありがとうございます^ ^今回も楽しく読ませていただきました。次回の更新も楽しみにしていますね！ (2018年7月31日 20時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 大丈夫ですよ^^更新されるまで、気長にずっと待ち続けます。応援してますね^^ (2018年6月18日 22時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩間篤花 | 作成日時：2018年3月26日 16時
