キングなんかじゃないんです！

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Ki side




俺は大倉との電話を切ると




太輔LINEを入れておくことにした




北【太輔まだ帰れそうにない？

また連絡して？待ってるね



ps,寂しいから早く帰ってきて...】





それはすぐ既読になって...




藤【ごめん！すぐ帰りたいんだけど

まだ帰れそうにないんだ...

ほんとごめん】




...っ




そーだよな...



俺だってわかってるんだ

先輩とのご飯は大事だし

色んな話聞けるし

先に帰ってくるのが難しいことも



でもなんでかな...


溢れ出した涙は止まらなくて...


スマホの画面を濡らしていた...



俺は中々返事ができないまま

俺の涙も止まらない



俺からの返事がこないからだろうか



太輔から電話が...

今出たら泣いてるのバレるじゃん...



うっ





北『...もしもし？』




藤『ごめんねひろ

まだ帰れそうにないんだ...

大事な日なのにほんとにごめん...』




なんだ...

太輔忘れてなかったんだ...



そう思ったら余計涙が溢れて...



北『...ｳｩったぃ...すけぇ

忘れて...っなかったの？』




藤『ん、忘れてないよ

ほんとは今日は早く帰って

ひろと沢山イチャイチャしよーと

思ってたんだから

それにひろご飯作ってくれたでしょ？

ほんとにごめんね...』




太輔の申し訳なさそうな声の後ろでは

聞き覚えのある先輩の声が




北『んっ...もういいよ

太輔誰と飲んでるの？』



藤『ん？滝沢くんだよ

局出ようとしたらたまたま会って

話しかけられたからそのまま話してたら

こんなことに...

滅多に会わない先輩だし断れなくて...』




殿？

ちょっと！殿俺が太輔好きなこと知ってるじゃん！



ん？


てことは？





北『ねぇ太輔？

殿と電話代わって？』



藤『へ？良いけど...ちょっと待ってね？』



電話の裏の方では...


藤『滝沢くん電話代わってもらえますか？』


滝『電話？誰？

結構話し込んでたみたいだけど彼女？ﾆｼｼｯ』



あ、こりゃ殿結構酔ってるな(笑)



藤『んー、そんなとこです(笑)』



た、太輔もなんでそこ認めちゃうの/////
この後話しずらいじゃん/////



滝『もしもーし電話代わりました

藤ヶ谷の彼女さん〜？』



北『や、滝沢くん俺ですよ(笑)』


滝『え？俺俺詐欺？』


北『いやいやいやいや、北山です！(笑)』


滝『え？北山？

なーんだ藤ヶ谷の彼女じゃないじゃん』

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