キングなんかじゃないんです！

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なんて思ってたら



ソファーで寝ていた北山が動き始めた




今は楽屋に俺と北山しかいない...


各シンメで撮影があって


俺と北山は休憩中だ





少し心配になって北山の顔を覗き込むと



北山の頬を伝う涙...




なんで？


滅多に泣くことなんてないのに...



なにか悲しい事でもあった？


その涙は1体誰を想って流しているの？






このまま寝かしておいても大丈夫そうだけど



やな夢とかだったら可哀想だし...



1回起こすか…



俺は北山の頬を伝う涙を指で拭い



声をかけた...




藤｢北山？北山！

ねぇ大丈夫？起きれる？｣




北｢...んっ...ふじ...がゃ？｣




藤｢そー俺｣



北｢...なんで？｣



藤｢え？あぁ楽屋俺しか今いないし

北山なんか魘されてたから

変な夢でも見たかなって

ごめん、起こして

大丈夫そうならもう少し...｣




え？



今何が起きてる？



さっきまでソファーで寝ていたはずの



北山が今は起き上がって



俺に抱きついている







藤｢き、北山!?


大丈夫!?やっぱ怖い夢でもみた？｣





北｢.....なぃ...で｣




藤｢え？｣





北｢俺のこと...置いてかないで...


ねぇ藤ヶ谷...俺の事嫌い？｣






何が起きてる？





藤｢置いてかないよ？

嫌いじゃないし...

どーした？いきなり｣





頭の中はこんな冷静じゃいられないけど


せめて北山の前では冷静にいたい





北｢...ｯ...そっか...

ごめんいきなり...｣



そういうと

北山は俺から離れた




でも...





藤｢北山...

何かあったでしょ...

ねぇもっと俺の事頼って？｣




北｢.......


俺ね…前玉に『みつまだ気づかないの？鈍感だね』

って言われたんだけど

俺全然何のことかわからなくて...｣




それって俺の事？だよな


玉が言ったのって…



玉は裏でも俺の為に動いてくれてたんだな...





北｢楽屋にいても

藤ヶ谷の所に皆いるし

なんか俺ひとりでいること多くなって...

だから最近寝てること多くなったりとか...

自分から行けよって話なんだけど

なんか怖くて...


宮田がブランケットかけてくれたりしてくれた時も

ほんのり藤ヶ谷の匂いがしたから

藤ヶ谷かな...って思ったけど

宮田だよって言われて

微妙に気持ち沈んだりして...


でも皆起こしてくれる時は毎回人が違くて

俺の所に皆が来てくれるのが嬉しくて...

だから...｣




そこまで聞くと今度は俺が


北山を抱きしめていた

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