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6話 ページ7

コビーと合流し、私達は縄を解き始めた。


「い、今ルフィさんはどこに!?」

「ルフィなら、海賊基地にのり込んでったよ」

「お前が行かせたんだろ…」


うっさいな…そうでもしないと刀戻ってこないもん。


「またムチャクチャな事を…!!」


そう言いながら縄解くあんたもムチャクチャよ…


「おいいいのか!
おれに手を貸せばてめェらが殺されるぞ!」

「あなたに殺される理由はないはずです!
ぼくはこんな海軍見てられない!!」


コビーは、普段ビビりで泣き虫でダメだけど、こういういざという時はしっかりと動けるいい子だ。

でも、コビーが勇気を持てる理由は、どうやらルフィとの出会いにあるらしい。


「ぼくはきっと、正しい海兵になるんです!!
ルフィさんが海賊王になるように!!」

「何?か…海賊王だと……!?
意味わかって言ってんのか」

「えへへへ…
ぼくも驚きましたけど、だけど本気なんです。
彼はそういう人です!」

「ははっ!ルフィらしーや!」


そのときだった。

本当に突然、後ろからコビーを目掛けて銃が放たれ、まずいと思った私はコビーを突き飛ばした。


パン!!!

「ぅあっ…!!!」


「…!ミオ!!」

「ミオさんっ!!」


右肩撃ち抜かれたな…

まあ、これくらいどうってことない。
はやくゾロの縄を解かなきゃ!!


「あああぁあぁぁぁぁ!!!
ミオさんが撃たれたぁあ!!
死んじゃうぅう!!!」

「うっさいな!!こんくらいで死なないわ!!!」


服をビリッとちぎり、肩を縛る。

こんなで大丈夫だろう。


「おい、お前らすぐ逃げろ。
あいつらが下りてくるぜ」

「そんなことしたら、ゾロが!!」


ゾロは、どうなるの……?


「おれはいいんだ。
1ヶ月耐えれば助かるんだから。
早く行……」

「助かりませんよ!!
あなたは3日後に処刑されるんです!!」

「何言ってやがる…!!
おれはここで1ヶ月生き延びれば助けてやると、あのバカ息子が約束を…」


ゾロの想いを踏みにじりやがって!!


「そんな約束!!初めから守る気なんてなかったんです!!
だからミオさんとルフィさんは、あなたにかわってあいつを殴ったんだ…!!!」

「そうよ、真剣に生き抜こうとしてたゾロを、ふみにじったから!!」


真実を全て聞いたゾロは、信じられないと言いたげに目を見開いた。


「……!!な…何だと…!!??」


私は、歯を食いしばりつつも、手を動かし続けた。

それにしても、縄硬すぎね……

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作者名:ゆるだら | 作成日時:2020年3月22日 0時

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