無気力系女子の日常譚【かくりよの宿飯】

過去やよーん ページ18

NO SIDE

犬神の巫女「今日、この世界で最凶の犬神が誕生する・・・」





この世界で唯一ある犬神が住む里の犬神たちは慌てふためいていた。




犬神A「500年前みたいに・・・」


犬神B「厄がまた・・・」







そう。





500年前にもそんな犬神が生まれた。


だが、その犬神はそれを己の為だけに使った。


里に厄災を振りまいた。


それを陰陽師”安倍晴明”に見つかり祓われた。


否、消された。


安倍晴明もその犬神を退治するのには手がかかったらしい。


複雑骨折などして何か月か寝たきり状態だったとか。








そんな妖がまた誕生するのだ。


それもたった500年の間で。


犬神の寿命は平均700年。


その寿命より短い期間だ。




だから里の犬神たちは不安に駆られる。







犬神の巫女「その犬神は私達に危害を与えない。


　 でも一応祠に封じなさい。」




犬神C「巫女様の言う通りだ！


　 封じるぞ！！」


「「おおーー！！」」





そうしてその犬神は誕生した。





犬神は普通ただの銀色の毛並みだ。


だがその犬神はほぼ白色の白銀の美しい毛並みだったらしい。





そうして幼いその犬神は祠に封じられた。


だが、死ぬことはない。


その犬神は半不老不死なのだから。




だがそれは祠といえるのだろうか。


洞窟の奥の奥にただ封印するための陣を描き、縄をはっただけの場所。


そこに250年間封印された犬神。


だが、250年後に開放される・・・

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