暗黒教室【名前変換オリジナル】

15話 ページ21

未空「二つ目は・・・・・社会全体に関わることです。」





雨森がそういった瞬間空気が変わった。
教室に風が吹き抜けるような。





未空「雷山財閥と鬼門坂財閥は皆さん知っていますか？
　 鬼門坂財閥はまあ知っていると思いますが。」



海「鬼門坂財閥はAさんが会長になってから急激に成長し世界トップまで上り詰めた財閥。
　 知らない者は居ないと思うぞ。」




そんなトップまで行ったっけ。




莉々「そういえば雷山財閥って？」



侑都「聞いたことないなぁ。」



玲「雷山財閥は2006年に鬼門坂財閥と契約した日本で37番目の財閥です。
　 ですよね？Aさん。」







どこでその情報を手に入れたんだろう。
日本での順位は私も知らなかった・・・
西園寺ちょっと恐ろしい子！！






「そうだと思う。
　それで2016年。そう。私が会長になった年に鬼門坂財閥が雷山財閥の成績を越した。
　それからずっと鬼門坂財閥の方が上の成績だよ。
　その後、雷山財閥の経営とかが大変な赤字になって雷山の会長が泣きついてきた。
　だから2006年の契約を互いの了承の上で破棄し鬼門坂の傘下になる契約を果たした。」





こんな長文になるとは思わなかった。
結構疲れるんだね。







未空「そうです。皆さんが言った通りです。
　 なのに雷山財閥は鬼門坂財閥を傘下にしたと言っている。
　 元々、契約内容はお互い共に仕事をするときは何事も平等にするというものです。
　 それなのに傘下とか言っているのは平等ではない。
　 そうすると、社会のお金の流れが少しずつ狂っていく。
　 皆さん！そう思いませんか？」




凄く訴えている。
雨森の演技力には驚く。




藍里「私はそう思うわ。皆は？」







「私も」 「俺も」 「僕も」







皆雨森の言ったことに共感している。
矢張り予想通りだ。





紗理奈「え・・・・・な、何で・・・・・」







雷山な顔は蒼白になっている。







何でそのことを知っているの？









とでも思っているのだろう。




A組の生徒をなめないで欲しい。
これでも全国のトップが集まる流星高校の特進クラスである。









そんな情報を知ることくらい容易い。









さて、もうすぐで雷山の終着点(ラスト)である。
どうやってこの真っ黒な教室のしつこく、ねちっこい闇から逃れようと足掻くのか。









すごく楽しみだ。

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