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「A」
その声に呼ばれたのは久しぶりだった。
『…』
放課後、教室を出て人通りのない廊下に入れば、待ち伏せていたように壁に寄りかかる英くんの姿があった。
国「話したい事がある」
真剣な表情でそう言われる。
少し前なら心躍るほど嬉しかったはずのこの状況が、今は一番嫌だった。
『…部活は？』
国「今日、月曜日だから。」
『ぁ…そっか』
逃げたい一心で言った台詞は、その一言で呆気なく終止符を打たれた。
こんな事なら嫌でも、いつも通りの廊下を通って帰ればよかった。
人目を避けるために、わざわざ遠回りして人通りの少ない廊下を選んだ自分の行動を少し後悔する。
けど、勿論そんな事思ったところで何も変わらない。
国「なんで、なんも言わないの？」
放課後の静かな廊下に、怒ったようなそんな声が響く。
『…』
私は黙って俯くしかなかった。
国「中川や金田一だって心配してる。」
『…』
国「ねぇ、なんでっ」
声が揺れる。
国「嫌われ者でいいなんて言うんだよ？A。」
＿嫌われ者で構わない。
それは、あの日体育館で、私が言った台詞だった。
『…そう、思ってるからだよ。』
私は、そう言う以外なかった。
嘘を並べるしかなかった。
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にゃんたろう(プロフ) - 更新まってます、、！ (2月22日 12時) (
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natsumican(プロフ) - 更新待っています！ (2022年10月23日 1時) (レス) @page44 id: c767698059 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 続き待ってます! (2022年9月25日 16時) (レス) id: eb8cebab9c (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 続き待ってます (2022年8月11日 7時) (レス) @page44 id: b2f736a6cd (このIDを非表示/違反報告)
明 - 続きお恵みください (2022年7月31日 23時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiro | 作成日時：2020年9月28日 8時
