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及川side
相談した結果、一緒に図書館で勉強をすることになった俺達。
Aちゃんにとったら、俺は年上で教えられる立場だから、何かと都合はいいだろう
初めての定期テストに緊張する気持ちもよくわかるし
2人とも、無言で自分の勉強をする
時々やり方をきかれれば教えたけど、すぐに飲み込んで理解してスラスラ解いてしまう
元々頭が良いのだろう
教える側としては、正直楽だ
A「すみません、及川さん
ここなんですけど・・・」
質問をしてくれる彼女に、出来るだけ丁寧にわかりやすく教える
教えた後に俺にとってご褒美といえる、笑顔とともに贈られる"ありがとうございます"という言葉を糧に、俺もテストの課題を進めていく
1時間ほど経ち、さすがに俺は集中力が切れてきた
ペンをクルクル回しながら、集中しているAちゃんを観察する
サラサラとした落ちてくる髪を時々耳にかけたり、シャーペンのノックをコツコツとリズム良く唇にあてながら考えて問題を解いていたり、まさに女子の理想的な魅力を引き出す勉強姿。
男子が妄想するような、可愛らしい仕草にドキドキしてしまうことは抗えない
その上、好きな子となると尚更だ。
及川「(こういうとこ、ずるいんだよなあ)」
そう思ってしまうのは、全部全部Aちゃんのせいだ
俺が勝手にときめいている責任を彼女に押し付けて、恥ずかしさを紛らわせるなんて情けない
彼女を見つめながら、そんなことを考えていた
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Kureha (*´∀`)(プロフ) - くろすけさん» ありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです(*^^*) (2017年8月17日 19時) (レス) id: c495a3c21a (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ - 面白いです!応援してます!頑張ってください!\(´∀`)/フレーフレー (2017年8月17日 19時) (レス) id: 83a6a57f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kureha (*´∀`) | 作成日時:2016年7月10日 12時