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Aside



というわけで、何故か成り行きで及川さんと相席することになりました。



すみれさんの強引さには驚いたけど、私もこの店に協力したいから別に構わないんだけどね



でも、1度しか会ったことがない相手となると少し緊張する



私結構人見知りだから、普段は人懐っこいふうちゃんに結構助けられてるし。



目を伺わせて及川さんを見ると、及川さんも俯いて表情は読み取れない



A「(ううっ・・・!気まずい・・・!)」



及川さんが口を開く気配は無いし、私から話しかけた方がいいかな?



いや、でもなんか話しかけづらい・・・



及川さんの方から話しかけてくれないかな?



でも、及川さんだっていきなり相席させられて居心地悪いはずだし・・・



ああっもう!



自分でクヨクヨする人は嫌いだとか人に公言しておきながら、自分がその典型になっていることにムカツキを感じる



だから強いキャラに憧れて本の世界に走る・・・



本を読むことは楽しいし勉強にもなるけど、そういった理由で本を選ぶ自分が心底嫌だった



今は、足りないものを本を読んで学んでいる!ってポジティブに考えてるけど。



とりあえず、話しかけよう!



A「あの、及川さん何注文しますか?
ここのお店の料理、基本なんでも美味しいですよ」



そう言って、少し引きっつた笑みを浮かべる



大丈夫、大丈夫。緊張を和らげろ。



及川「えっ、あそうだね!
混んでみるみたいだし、一緒に注文取った方がいいよね?Aちゃんもう注文しちゃった?」



良かった、及川さんも結構普通だ



流れていた緊張感が緩まってホッとする



A「注文はまだですけど、注文するものは決めました。」



私がそういうと、何故か及川さんが慌てふためく



及川「ご、ごめんね!
Aちゃんを待たせる感じになっちゃってて!すぐに決めるから!」



ああ、慌てていたのはそれが理由か。



別に構わないのに、優しい人だな


そう思うと自然に笑みが零れた



A「大丈夫ですよ
ゆっくり及川さんが食べたいものを決めてください」



そう言っても慌ただしくメニューに目を通して、でも真剣に選んでいる及川さんに吹き出しそうになるのを堪える



よく知ると、全然違う性格なんだな



それに目がとても綺麗で、光があった



私の大好きな本の登場人物が持っているような、意志のこもった目。



私が好きな目に出逢えて嬉しかったのは絶対内緒だ



そんなことを思った

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Kureha (*´∀`)(プロフ) - くろすけさん» ありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです(*^^*) (2017年8月17日 19時) (レス) id: c495a3c21a (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ - 面白いです!応援してます!頑張ってください!\(´∀`)/フレーフレー (2017年8月17日 19時) (レス) id: 83a6a57f89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kureha (*´∀`) | 作成日時:2016年7月10日 12時

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