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及川side



「あら、Aちゃんの知り合いだったの?」



俺を席に案内してくれていた店員さんが声をかけてくる



A「すみれさん!そうなんです
他校の先輩で・・・」



どうやら店員さんはすみれさんといって、Aちゃんと親しいようだ



Aちゃんはよくこの店に来るというし、仲が良さそうなのも納得した



笑顔で談笑している2人をポーっと見る



すみれ「そうだ!Aちゃんにお願いがあるの!」



突然、手をパチンッと合わせていいことを思いついた子供のように目を輝かせて、すみれさんが言った



A「お願い?何ですか?」



不思議そうにすみれさんの顔を見上げるAちゃんを俺はまたただただポーっと見つめる



すみれ「これは及川くん?にも関係するんだけど・・・
いいかしら?」



話をいきなりふられてびっくりしながらも、なんとか答える



及川「は、はい!」



俺の言葉にすみれさんは頷くと、少し申し訳なさそうに、しかし無邪気さが含んだ顔で言った



すみれ「あのね、今お店結構混んでるでしょ?
まだこれからお客さん来るし、もっと混むと思うの・・・」



周囲を見てみると確かに、お客さんで溢れている



ほぼ満席といってもいい程に。



またすみれさんに視線を戻すと、すみれさんが口を開く



すみれ「お願いっ!2人に相席してほしいのっ!」



その言葉に俺とAちゃんは顔を見合わせると、またすみれさんの方を見てポカーンと口を開く



すみれ「ねっ!お願い!
2人知り合いみたいだし、なんとかお店に協力してほしいの!」



顔の前で手を合わせて拝むすみれさんは、どうやら本気で言っているようだ



A「わ、私は別に全然構わないんだけど・・・
お店の手助けはしたいし」



まだ戸惑いが映る瞳が俺の方にチラッと視線を投げる



俺もきっと困惑しているであろう顔で言う



及川「俺も構いませんよ」



俺が言うと、すみれさんは顔を上げてパアアと輝かせる



すみれ「ありがとうっ!ホントにありがとう!」



礼を言うと、まだしゃがみこんだままだった俺を立たせ、4脚ある内のAちゃんの目の前の椅子に俺を座らせる



そして、メニューを渡してくれる



すみれ「注文が決まったら言ってね!」



綺麗にウィンクしてみせると、他のお客さんの方にかけていった

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Kureha (*´∀`)(プロフ) - くろすけさん» ありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです(*^^*) (2017年8月17日 19時) (レス) id: c495a3c21a (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ - 面白いです!応援してます!頑張ってください!\(´∀`)/フレーフレー (2017年8月17日 19時) (レス) id: 83a6a57f89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kureha (*´∀`) | 作成日時:2016年7月10日 12時

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