333.【28】お祝いパーティー ページ33
［雅にぃside］
和が退院して2週間。
日常生活は問題なく送れて、
先週から学校にも行っている。
連休を利用して、和の退院お祝いパーティーを
することになった。
翔「帰りましたー！」
健「おじゃましまーす！！」
翔にぃと潤が健を迎えに行って帰ってきた。
バタバタと走って玄関に向かう和。
和も迎えに行くって張り切ってたんだけど、
迎えに行く場所が病院だと知って
嫌がって行かなかった。
智「いらっしゃ〜い！」
智にぃは、ふにゃっとした笑顔を健に向ける。
「検査後だし、疲れてるでしょ？
のんびりしてね〜。」
俺がジュースを運びながら声を掛けたら
可愛い笑顔で頷く健。
ほんと真っ直ぐで、素直で可愛い。笑
リビングでゲームを始めた3人。
ちゃっかり健の膝の上でくつろいでいる
あらし。
翔「さぁ、俺らも取りかかりますか！！」
俺らはパーティーの、ごちそう作り。
みんなのリクエストに応えて、
俺らが熱中するにつれて
だんだんとリビングや階段が騒がしくなる。
ボールが飛んできて、走りまわる3人…
智「お家の中はボール禁止だよ〜」
『はーい、ごめんなさーい！』
綺麗にシンクロする3人の声。
健「ねぇ、翔せんせー、
外に行ってきてもいい？」
キッチンにパタパタ走ってきた健は
翔にぃを見上げて問い掛ける。
その様子をソファーから伺う和と潤。
まったく。健のこと使いやがって…
翔「いいよ。でも、暗くなる前に帰って
おいでね。今日はパーティーだから。笑」
翔にぃが笑い掛けたら元気にキッチンを
飛び出していった健。
3人はあらしを連れて、そのまま玄関の外に
走っていった。
智「元気だねぇ〜」
翔「家の中で暴れられるよりいいかもね。」
智にぃも翔にぃも、元気な3人を見て
嬉しそう。
もちろん、俺も嬉しいよ。
潤「すごい、美味しそう！」
和「ふふ。ハンバーグ発見！」
健「エビフライもある〜！」
食卓の上に並ぶ料理を見て、
目をキラキラさせている。
こんな喜んでくれるとね、
作ってよかったって思うよね。
テーブルに並べられた2つのケーキ。
それぞれメッセージプレートが
添えられている…
『かず、おめでとう！』
こっちは俺らが用意したケーキ。
『みんな、ありがとう！』
もう1つは和が俺らに内緒で用意したケーキ。
そして、健のお母さんが用意してくれたお花も
食卓を綺麗に演出してくれている。
俺らは食卓を囲んで写真を撮った。
大切に思う人がいて
大切にしてくれる人がいるって幸せだね…
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作者名：空
| 作成日時：2013年1月16日 6時
