3205.【雅にぃの痙攣と失禁】 ページ5
［雅にぃside］
ここ数日、
例のウィルス騒ぎの影響もあって、残業が続いて
いた。
イベントも中止になったり、規模を縮小したり
変更することが色々とあって。
自分の担当以外にも、後輩から相談を受けて
一緒に対応したりして、とにかくやることが
いっぱいで…
ガチャ…
「ただいまぁ〜…」
帰宅は深夜1時頃。
昨日は0時過ぎに帰宅したら、智にぃも翔にぃも
待っていてくれた。
だから「明日はもう少し遅くなるから先に寝てて」
って伝えたんだ。
多分2人とも、起きていることで俺が気を遣うだろう
って思って、先に休んでくれたんだと思う。
なんだか重く感じる体を引きずるようにして
洗面所へ。
明日は久しぶりの休みだから、起きてからシャワーを
浴びればいいやと思って、顔だけ洗おうと…
洗面台に手を付いて鏡を見たら酷い顔。
試しに笑ってみようとしたけど視界がボヤける…
あれ…なんかおかしいかも。
もしかして熱ある…？
なんか違うって思ったら、急に体がすごく重たく
感じて…
洗面台に手を付いた瞬間、視界がグラッと揺れて
やばい…と思った時にはもう手遅れ。
上下左右が全く分からなくなった…
［智にぃside］
雅紀が帰ってきたのは、なんとなく感じたけど
そのまま眠っていて…
ガチャン…
ドンッ…
なんだか鈍い嫌な感じの物音を聞いて飛び起きた。
急いで部屋を出たら、翔も部屋から出てきて…
「…雅紀かな？」
翔「多分…」
言葉を交わしながら急いで一階に降りる。
電気が付いていたのは洗面所で…
翔「…っ、雅紀！」
「…えっ…」
脱衣所に雅紀が仰向けに倒れていて…
手足をピーン…と強直させて痙攣してる。
目の前の雅紀の状態が衝撃すぎて言葉が出なくて…
翔「智にぃ…？大丈夫だから、雅紀の顔を少し
横向けて抑えててあげてくれる？」
「…あ、…ん…」
こんな時も冷静な翔は、医師として視診を始めて
いた。
その翔が『大丈夫』だと言うのなら…
「…ん、ごめん、ね。ちょっと、びっくりして…」
翔「ん、大丈夫。びっくりするよね」
翔は「俺もビックリした」なんて言いながら、
診察を続けて、時間を計り、失禁している雅紀の
下半身にバスタオルを掛けてあげて…
「すげぇな…」
思わず心の声が漏れた。笑
翔は「慣れてるだけだよ」なんて言って、小さく
笑ってから「でも身内だとやっぱり焦るわ」って。
身内でもこれだけテキパキ動いてくれるんだから
病院での翔先生はかなり頼れるな…と勝手に
想像した。笑
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作者名：空
| 作成日時：2020年3月16日 21時
