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［和side］
クラスメイトに
リハパンを見られてしまった時…
一番最初に感じたのは『やっぱり休めばよかった…』
ってことと『恥ずかしい…』って思い。
でも、潤が話をしてくれているのを聞いているうちに
そんな風に逃げることばかり考えていた自分が
恥ずかしいことに気が付いた。
潤は「薬の服用が終われば、また普通のパンツに
戻れるんだ」とか「学校を休む選択肢もあったけど…
こいつ、学校好きじゃん？笑」とか。
変に隠したりすることなく、でも俺のことも
傷つけることなく上手く伝えてくれる。
潤「ほんとはさ、知られたくないと思うんだ。俺が
和の立場だったら、そうだから…」
ク「うん」
潤「でも、心配してくれる気持ちなら、和は素直に
嬉しいって感じてると思うし、気になるのは当たり
前のことだとも思うから」
ク「…うん」
潤はさ、本当に熱くて優しい人。
俺の気持ちもクラスメイトの気持ちも汲み取って…
本来なら、俺が自分で伝えなくちゃいけないこと
なのに…って反省しつつ、優しさに甘えたくなって
しまうんだ。
「…ありがとね、潤。マコも、ありがとう」
潤「ん、伝わってればいいけど…」
クラスメイトが去っていった後、中庭で少し話して
から、教室に戻った。
リハパンのことはマコ達にも話してなかったけど
マコは笑顔で「別に特別なことじゃねーもん。
改まって言う必要ないから」って言ってくれて…
有り難いなと思った。
潤やマコ達は、俺よりも俺のことを分かってる。
『普通』なんて基準がないことを知りながらも、俺が
『みんなと一緒』『学校では病人として見られたく
ない』ってことに、執着してしまっていることにも
気が付いてくれているし、理解を示してくれる。
翔「そっか、そんなことがあったんだ…」
「…ん」
智「でも、きちんと伝えられたならよかったんじゃ
ない？」
「…ん」
雅「そうだね！」
夕食の後、にぃ達にも報告。
俺が上手く伝えられない部分は、潤がフォロー
して、にぃ達に伝えてくれた。
「…でも明日、休もうかな…」
潤「和の好きにしたらいいよ」
明日の学校がまた少し不安になる。
クラスメイトみんなに伝わってしまって、からかって
くる人がいるんじゃないか…とか。
『可哀想』って、同情の目で見られるのが嫌だな…
とか。
その夜は色んなことが気になって0時を過ぎても
なかなか寝付けなかった。
せっかく潤達が助けてくれたのに、俺の心の弱い
部分がどうしても邪魔をするんだ…
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作者名：空
| 作成日時：2019年3月25日 20時
