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［雅にぃside］
双子が子猫を
「連れて帰る！」ってきかなくて。笑
「里親見つかるまで」って約束で連れて帰ってきた。
俺は急いで哺乳瓶とミルクを調達しにいったよね。
買い物から帰ってきたら、双子にお風呂に入れて
もらった子猫は、タオルの中で寝息を立てていた。
先生と翔にぃは話が終わったみたい。
「ご飯食べていけばいいのに〜」って甘える和の
頭を先生が撫でて「ありがとう、でも今日はこれで
失礼するよ」って優しく笑ってる。
先約があるんだって、残念。
玄関まで先生を見送りいった双子は、先生にしっかり
お礼を伝えてる。
子猫、先生のお陰で助けてもらえたんだもんね。
和「かわいい〜」
潤「小さいね〜」
目を覚ました子猫にミルクを飲ませて、性別を確認。
男のコだった。
双子は仮ネームを一生懸命に考えて、寝る前には
「シンバにする！」と発表してくれた。
「ライオンキングのシンバみたいに強く生きて
欲しい」だそう。
このまま飼ってあげられたら…って気持ちもあるけど
キリがないからね。
我が家にはあらしがいるし。
「ウォンッ！」
和「んふふ…面倒みてくれるの？」
「ウォンッ！」
あらしはソファーの上で丸くなって、その中に
子猫を入れて温め始めた。
2匹ともすっごく幸せそうな顔してる。
温もりがいいんだろうね。
［和side］
あらしもシンバもすごく幸せそうだから、今日は
一緒に和室で寝かせてあげることにした。
もちろん俺と潤も一緒に。
俺と一緒に寝たら踏み潰してしまいそうだから、
部屋の隅に毛布を敷いてベッドを作ってあげて
そこで寝てもらう。
雅にぃが色々と教えてくれて、準備を手伝って
くれたんだ。
準備している間も、あらしはしっかりシンバのことを
守ってあげていた。
シンバも、起きるとあらしのお腹をフミフミって
して甘えるの。
あらしはオスだから、お乳はでないんだけどね。笑
潤「自分より小さいって分かるのかな」
「そうだね、きっと。守ってあげようとしてるもん」
あらしを見ているとさ、動物にも心があるって
よく分かる。
もちろん、人間とは思考は違うのかもしれないけど
痛みも悲しみも、優しさも…色んな感情をもって
生きているんだなって。
「あらしのお陰で、シンバも安心だね」
潤「ん、ほんと。俺らじゃこうはいかなかったよな」
あらしが、こんなにシンバの面倒を見てくれるとは
正直思ってなかった。
なんならヤキモチ妬くんじゃないかって心配した
くらいだもん。笑
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作者名：空
| 作成日時：2019年3月25日 20時
