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［智にぃside］
ついつい無理をしてしまう翔を
双子も先生も心配してくれてる。
先「まだ痛むんだろ？」
翔「…」
先「ん…？」
翔「…はい」
先生の前では翔も素直。
いくら聞いても俺と和の前では「もう痛くない！」
って言い張るから、先生呼んじゃった。笑
先「薬も少しは追加できるんだから、もう少し
頼ってもいいんだよ？」
翔「…はい、ありがとうございます」
先生の言葉に安心したのか、翔の表情も柔らかく
なって…
和「先生…ありがと…」
和も嬉しかったみたい。
日中はこうして入院中の翔と和と俺で、比較的
のんびり過ごしてる。
先「和くんも診せて？」
和「んん…俺はいい…」
「恐くないよ、かず。翔のベッドいく？」
和「んん…」
翔「かーず…こっちおいで？」
和が診察を拒んでグズグズしても、時間はたっぷり
あるから、ゆっくりフォローしてやれる。
翔「おいで、かず」
和「…ん」
ほぼくっ付いているベッドの上をモゾモゾと移動する
和を、先生は優しく見守ってくれる。
翔にくっ付いていれば、和は割と落ち着いて、先生の
診察を受けることができて。
先「よし、いいね。次は翔くん」
翔「…お願いします」
検温や聴診を受ける翔を、和はずーっと心配そうに
見つめてて、診察が終わった直後に「…翔にぃ
元気？」って先生に確認するんだ。
先「元気だよ、大丈夫。順調」
和「んふふ…よかった」
翔「ん、ありがとな…」
こんな感じで日中を過ごし、夕方には潤、夜には
雅紀が合流する。
雅「デザート買ってきたよ〜！シュークリーム！」
翔「美味そ〜！！」
翔が一番に反応するから、みんなで笑ってしまう。
病室での夕食はちょっと寂しい気もするけど、
5人揃うと賑やかで楽しい。
ワチャワチャ過ごして、デザートもみんなで食べて
色々話して…
そろそろ面会時間が終わりかなって頃…
和「…痛いの？」
潤「先生、呼ぶ？」
翔「ん、ん。大丈夫…」
何度もこめかみに手を当てて顔をしかめていた翔に
双子はすぐに気が付いて心配し始めて。
先「少し薬追加しようか。このままじゃ潤くんと
和くんも心配したままだし。な？」
翔「…は、い」
先生も心配して駆けつけてくれて、診察をした後に
薬を処方してくれた。
「無理するから…」って困った顔して笑った先生。
翔のことを心配してくれる気持ちが、これでもかって
くらい伝わってくる。
たまにはいいよね。
先生と双子にいっぱい心配してもらうのもさ。
END
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作者名：空
| 作成日時：2018年9月6日 18時
