276.【4】 ページ26
［智にぃside］
潤「…ん？にぃ…
何する、の？」
体を横に向けたら
すぐに目を開けてしまった…
翔「ん？ちょっと解熱剤をね…
すぐ終わるから、言うこと聞いてね？」
潤「…ん、ちょっと待って、よ。
解熱剤ってなに…？痛いのやだよ？」
翔「痛くないよ？
和がいっつも入れられてるでしょ？」
潤「えっ…座薬？やだよ…やんない…」
翔「熱下げる為だから、やるしかないの。
風邪気味なのに雨の中遊ぶからでしょ？
自業自得。我慢しなさい。」
潤「やだ。…いじわる。」
翔「はいはい。いじわるでもいいよ。
俺が入れていい？智にぃにする？」
潤「…やんない。」
翔「そんな選択肢ないけど？」
潤「…」
翔「あっそ。
じゃあ、雅紀に入れてもらうか。」
潤「あ、待って。……やるから。」
やっぱり潤も雅紀に入れられるのは
恥ずかしいんだね。
「翔？あんまいじめるなって。
じゅーん、俺が入れてやろうか？」
コクンと小さく頷いた潤。
「すぐ終わるからね。
早くやっちゃおうね〜。」
声を掛けながらズボンとパンツを降ろす。
翔「じゅん？痛くないから、大丈夫。
力抜いてるんだよ？」
体にギュッと力を入れた潤だけど、
翔が優しく声を掛けてくれたから
少し力を抜いてくれた。
「入れるからね？そのままラクにしててね」
潤「…や、やだ。」
翔「大丈夫、大丈夫。」
潤は和みたいに座薬に苦手意識はないから
力も上手に抜けて、すんなり入った。
「ほら、もうおしまい。」
翔「えらい、えらい。」
翔が服を戻しながら、ポンポンしてやったら
すぐに寝息をたて始めた潤。
熱高いのに、翔にちょっと
いじめられちゃったからね。可哀想に…笑
和室には和と潤の寝息が響く。
ついでに雅紀の寝息も…笑
翌朝になって目覚めた2人は
熱も37℃前半まで下がっていて
食欲も出てきた。
布団に座って仲良くお粥を食べてる。
揃って翔の診察も受けて
また大人しく布団に入った2人。
ゲームをしてるところを雅紀に見つかって
取り上げられて、「だって、もう
眠くないもーん！」とか愚痴ってたけど、
結局少し放っておいたら
寄り添って寝息をたててた。
体は正直だからね。
雅紀が「ほんと仲良しだね〜、
可愛い！」って言いながら携帯で
写真撮って翔に送ってる。
俺にとっては雅紀も可愛いんだけどね。
2人揃って熱だして、仲良く回復してさ…
手はかかるけどね…
よかった、よかった。
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作者名：空
| 作成日時：2012年12月30日 18時
