273.【雨の中…+ 高熱】和×潤 ページ23
［雅にぃside］
翔「こんな雨が
降ってんのに、
なんで帰って
こないわけ？」
今日は午前中から、
友達と「野球して遊ぶんだ」と
意気込んで家を出て行った和と潤。
昼過ぎから雨が降ってきたのに
一向に帰ってくる気配がなくて、
さすがに翔にぃがイライラし始めた。
智「友達とチーム組んで試合するとか
言ってたからさ、帰るに帰れないのかもね」
「そうだね。人数足りなくなっちゃう…
みたいなね。笑」
智にぃのフォローに俺ものっかった。
翔「潤、咳してたからな。
熱出さなきゃいいけど…」
ブツブツひとり言を言いながら
お風呂を準備し始めた翔にぃ。
そろそろ帰ってこないと、さすがに
カミナリ落ちちゃうよ…笑
俺と智にぃが顔を見合わせて
苦笑いしていたら…
玄関のドアが開いて2人が帰ってきた。
タオルを持って慌てて迎えにいく智にぃ。
智「こら。風邪ひくだろ！」
潤「あ、ごめんなさい。」
和「…ごめんなさい。」
智にぃに軽く頭を小突かれた2人は
すぐに謝ってタオルを受け取った。
翔「さっさと風呂行って来い。
マジで風邪ひく。」
2人は翔にぃに睨まれながらも「はーい。
ごめんなさい」と言いながら
風呂場に入っていった。
風呂場から聞こえる和と潤の楽しそうな
話し声に思わず俺らも笑顔になる。
ちょっと遅いお昼ご飯。
智にぃが、ポカポカになるようにって
うどんを作ってくれた。
和と潤も大喜びで食べ始めて
野球の話で盛り上がってたんだけど、
だんだん潤の元気がなくなってきた。
翔「潤、怠い？」
首を振る潤。
翔「ちょっと、ごめんね？」
額に手を当てた翔にぃが顔を曇らす。
翔「だいぶ熱あるな…
雅紀、ソファーに連れてって？」
立たせようとしたら「平気、平気」って
拒んでた潤だけど、半ば強引に立たせて
ソファーに座らせた。
翔「潤、熱計って？」
すぐに部屋から戻ってきて
診察を始めた翔にぃは
潤に体温計を挟ませた。
潤「ごめんなさい…」
熱のせいで潤んだ目で、
聴診器を構えた翔にぃを見上げて謝る潤。
翔「怒ってないよ。
そのかわり、大人しく診察させろよ？」
コクンと頷いた潤は体から力をぬいて
ソファーに寄りかかった。
怖かったんだね。笑
翔「38.7℃辛いね。ちょっと診せてね」
潤の正面に座った翔にぃは
Ｔシャツの間から聴診器を滑り込ませた。
翔「潤？息止めないよ？
ゆっくり呼吸しててごらん？」
診察に慣れない潤は顔を引きつらせてる。
兄ちゃんに診てもらうの緊張するもんね…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 564人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空
| 作成日時：2012年12月30日 18時
