2757.【3】 ページ7
［雅にぃside］
潤の熱は昼間には
下がって、和とゲームを楽しんだりしてた。
だけど夕食後に、動きが鈍くなってきてね…
体が怠いんじゃないかなって翔にぃが心配してる。
翔「ちょっと熱くない？計った？」
潤「んーん。いいの…」
翔にぃが傍に座ったら嬉しそうにくっ付くくせに
体温計は払いのけて。
気に入らないらしい。
翔「なーに怒ってんの？」
潤「ん〜…怒ってない…」
翔「じゃあ、計らせろよ。笑」
潤「んん…」
耳式の体温計を使って検温しようとする翔にぃの
手をペチペチ叩いて拒否。
熱が上がってきたとしたら、またグズグズだ…
明け方もちょっと退行気味だったらしいから、
翔にぃは分かっているんだろうね。
翔「いい？」
「ん、任せて。潤ちゃん、ごめんね〜」
合図をもらって、体温計を受け取ってサッと
潤の耳に差し込む。
潤「ん〜…ばかっ」
翔にぃがギュッと潤のこと抱き締めて「いいの」
って宥めてくれて。
和「ふふ…俺みたい。笑」
「だねっ！」
和「ばーか！否定しろやっ！笑」
和とワチャワチャ。
「あー…熱あるね。38℃後半…」
智「あらら…潤、飲む？」
智にぃが「和みたいになってるなら、飲みたがる
はずだ。笑」って、パックのジュースを差し出す。
和「むぅ…智にぃまでからかって」
智「んふふ…ごめん、ごめん」
潤「…のむ」
翔にぃの腕にしっかり掴まって可愛い潤は
ジュースを受け取ったら嬉しそうに飲み始めた。
翔「潤の部屋で俺が看るわ」
智「ん、お願いします」
「よかったね、潤。翔にぃが休みで」
潤「んっ！」
和「んふふ…」
翔にぃに頭を優しく撫でられて、俺の言葉に
コクコクっと素直に頷いて。
末っ子丸出しで、ほんと可愛い。
原因はほとんどストレスだと思っていたから、
たっぷり甘えれば、明日か明後日にはさすがに
治るだろうって俺もみんなも思ってた。
だけど…
翔「また上がってきたな…」
「ほんとだ…38℃超えちゃってるね…」
日中は熱が下がっていても、夜になると熱が
上がって…の繰り返し。
学校も休まないといけなくなって…
翔「どれ食べる？」
潤「ん〜…パン」
翔「パンにするの？これ？」
潤「ん…こっち」
ほぼ一日中、潤は翔にぃの傍にいる。
退行気味だから、グズグズした時なんかは
翔にぃじゃないと宥められなかったりして。
とうとう翔にぃの休みが後1日になっちゃった…
まさか、こんなに長引くとは思っていなかった。
どうかな、どうなるかな…
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作者名：空
| 作成日時：2017年11月17日 22時
