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［翔にぃside］
智にぃが「大丈夫」って
きかないから、とりあえず買ってきた物の
片付けは一緒にした。
「ちょっと休もう？和室に布団敷くから」
智「…ん、自分でやるよ。ありがと…」
急に素直になったな…笑
やっぱりちょっと辛かったのかな…とか思いつつ
薬と飲み物を用意して和室に戻ったら…
「え…なんで2セットも出したの？笑」
布団が2つ綺麗に用意されてた。
智「だって…翔も昨日の夜中、吐いてたでしょ？」
「…へっ？」
智「バレてるんだからね〜。笑」
確かに、看病してる途中で急に吐き気がして
トイレに駆け込んだけれども…
智「医者の特権で薬で症状抑えたでしょ？
それも知ってるんだからねぇ〜…」
「…」
智にぃには敵わん…笑
そうなんだよね…トイレで嘔吐してしまって、頭に
一瞬「…胃腸炎か？」って浮かんだけど、かき
消して薬を飲んだ。
胃腸炎だったら、嘔吐とか下痢の症状って
薬で抑えたら駄目なんだけどね…
「胃腸炎ではない！」って自分に言い聞かせて。笑
智「全部知ってるんだから…」
「…はい」
智にぃは「ほら、ここおいで〜」って、隣の布団を
ポンポン。
認めるしかないね…
怠くはないんだけど、突発的に襲ってきた吐き気は
やっぱり胃腸炎だと思う。
大人しく智にぃの隣に寝転んだ。
［雅紀side］
目が覚めたら5人ともマスクで和室に寝てた。
翔「あ、起きた？和と場所変わってもらっても
いい？」
「…ん、いいよ。智にぃと翔にぃも？」
翔「…恐らく。笑」
「マジか…」
重症化しやすい和を、とりあえず翔にぃの隣に
寝かせるみたい。
「…手伝おうか？」
翔「…ごめん、助かる」
辛さで寝ながら唸ってる和を、翔にぃと抱き上げて
移動させる。
それだけでも結構辛くって…
翔「ありがと、雅紀。後は大丈夫だから」
「…ん、ごめんね…。後で手伝うね…」
お言葉に甘えて目を閉じさせてもらう。
翔「ちょっと診せてな、かず」
和「ん…ん〜…」
翔「少しだけ。診せてくれないと薬もないよ？
そしたらみんなが先に元気になっちゃうだろ？」
和「ん〜…」
和がグズグズ言っていて、翔にぃが優しく説得する
声が聞こえてくる。
手伝ってあげたいって思うけど、体が怠くて
動く気がしなくって…
和「…っ、や…、りんごジュース…」
翔「持ってくるから。飲んだら診察させろよ？」
和「…ん、わかっ、た…」
翔にぃだって怠いだろうに、和の診察をする為に
りんごジュースを調達しにいってくれたみたい…
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作者名：空
| 作成日時：2017年11月17日 22時
