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［翔にぃside］
智にぃが警察の人に
和の恐怖症のことも含めて話をしてくれて。
和と潤から話を聞きたいけど、落ち着くまで
待ってくれるってことで数日間はそっとして
おいてくれた。
智「無理して話さなくていいからね」
和「…ん」
数日後、警察の人が2人事情を聴きにやってきた。
智にぃがソファーに座って、両側に双子。
雅紀と俺はカウンターの椅子に座った。
潤が説明して、智にぃが補足して。
和は頷いたり、時折少しだけ言葉を発したり。
だけど体は終始震えていて、やっぱりダメージが
大きかったみたい。
和「…もう、終わりが、いい…」
警「ありがとうございました。大丈夫です」
潤「部屋行ってよっか」
智「ありがと、潤。お願い」
俺らはまだ少し話を聞きたいから。
今度は潤と和には自室に行ってもらって、3人で
ソファーに並んで座った。
ストーカー行為をした男のこと。
その理由。
身勝手さには本当に腹が立つ。
でも警察の人も一生懸命に動いてくれたから
こうして和は無事だったから…
『事前に防げなくて悔しい』って言って
いたけれど…
智「パトロールして頂いていたお陰で、すぐに
捕まったんですから…」
「そんな風に思わないで下さい」
ストーカーさえ捕まえてくれれば大丈夫。
ここから先は俺らが和の傷を癒すから…
［雅にぃside］
翔「診せて？ガーゼ剥がせるかもしれないよ？」
和「んん…いい」
警察が来た日から数日経って、和の情緒はだいぶ
安定した。
ただ、甘えん坊さんになって事あるごとに
グダグダ。
可愛いもんだけどね。笑
今も額の傷を診せるのを嫌がって、カウンターに
座ってた俺の背中に引っ付いてきた。
翔「かず、診せて？」
和「んん…いい〜…」
俺の背中にグリグリと顔を押し付けて拒否を
続けていた和だけど「ガーゼ取れたら学校、
行けるかな…」って呟いた。
ガーゼしてても学校は行けたけど、和の気持ちが
そこまで余裕がなかったからね…
でも、そんな風に思う余裕が出てきたなら
ガーゼを剥がして学校にも行って欲しい。
それが少しでも進めたってことになるだろうし…
翔「そうだな、ガーゼ取って学校行くか！」
和「…ん、じゃあ、見て…？」
翔「了解。雅紀にくっ付いたままでいいよ」
翔にぃがそっとガーゼを剥がして傷口を確認して…
翔「もう大丈夫。綺麗に治ってきてる」
和「んふふ…よかった」
可愛い顔して「じゃあ、学校行けるね」って。
よかった…
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年10月3日 22時
