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［智にぃside］
幼児退行してから
毎朝の始まりは翔による診察。
翔「お腹みせて〜」
潤「いいよ〜♪ 」
翔「いい子だ。笑」
ソファーにコロン…と転がって、パジャマを
豪快に捲ってニコニコ。
翔のこと大好きだから、診察は恐がらないし
嫌がらない。
潤「んふふ…くすぐったい」
翔「あー…動かないで？」
潤「ふふ…くふふ♪ 」
聴診器を当てられるのも、触診もくすぐったい
らしく、小さく笑い声を上げたり、体を捩ったり。
翔は上手く抑制しながら、けど付き合って
やりながら進めてる。
翔「元気だな、今日も。大丈夫」
潤「ふふ。ねつない？」
翔「ないよ〜」
お腹を撫で撫でされて嬉しそう。
翔「今日も智にぃといっぱい遊んで待っててな？」
潤「んっ♪ 」
学校や仕事でみんなを玄関で見送る時は、少しだけ
寂しそうな顔をするけど、情緒は安定していて。
退行前みたいに、泣いたり不安がったりすることは
なくなった。
潤「おさんぽ〜♪ 」
「ん、いこっか」
でもその前に…
「お外行くなら、これはやらないよ？」
ソファーに潤を座らせて、咥えている親指を
抜きとる。
潤「だめ？」
「ん、駄目。外にはバイ菌がいっぱいだからね、
指咥えたら、お腹の中に入ってきちゃう」
指しゃぶりしててもいいんだけど、万が一
友達とかに遭遇した時に、潤は嫌だろうな…と
思うから。
今の潤は何も思わずニコニコしてると思うけど
幼児退行から抜け出した時にね。
なるべくスムーズに元の生活に戻してあげたい
から。
潤「…ん」
ちょっと渋々って感じで指を見つめている潤が
堪らなく愛おしい。
ウェットティッシュで綺麗に拭いてやって
ハンドクリームを軽く塗る。
「ほら、いい匂い。ね？」
潤「ん♪ 」
気を紛らわせる為と、咥えようとした時に
不味くてやめるようにね。笑
河原まで連れて行ってやれば、走り回って
楽しそうに遊びだす。
あらしも一緒にね。
潤「みてー、とんぼー♪ 」
「ほんとだ〜」
潤「バッタ！とって、とって！」
可愛い笑顔を向けてくる姿をスマホで撮影。
3人にLINEで送っておく。
これが最近の日課。
こんなに笑顔だよって。
ドテッ…
潤「…っ、いたいー…」
転んだ…笑
草むらだから、たいして痛くないだろうに
赤くなった膝を押さえて目がウルウル。
だから何年か振りに…
「いたいの、痛いの、とんでけ〜」
やってあげた。笑
そしたら、ギュッと抱き付いてきて…
どんな潤も、潤だから…
そっと伝える。
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年10月3日 22時
