2642.【翔にぃ喘息で入院】 ページ42
［和side］
翔「どう？
気持ち良い？？」
「ん ♪ 気持ちいい〜」
ちょっと微熱があって入浴は許可されなくて
「シャワー面倒だからいい」って不貞腐れてた。
そしたら翔にぃが「髪の毛洗ってやるから
おいで？」って。
んふふ…優しいから大好き。
翔「痒いところはありませんか〜？笑」
「ん、気持ちいい ♪ もっとやって〜」
髪の毛洗うのすっごく上手なの。
マッサージもしてくれるから気持ちいいし。
でも、ちょっと心配ごとが…
翔「ゴホッ…ゴホッ…」
「…大丈夫？」
翔「ん、平気。ごめん、ごめん…」
さっきから何度も咳き込んでるの。
でも聞くと「大丈夫」って。
翔「そろそろ流すよ〜？」
「ん、ありがと…気持ちよかった」
翔「よかった。今日はゆっくり休んで。
ちゃんと回復させような」
「ん、分かった」
翔にぃからもらった言葉を、そのまま返したい
くらいだけど、素直に返事をするだけにしておく。
俺がお利口にしていることが、今は一番だと
分かるから。
そしたら翔にぃも安心して休めるし。
俺、意外とちゃんと分かってるんだから。笑
翔「ゴホッ…ゴホッ…ケホッ…」
「大丈夫？ありがとね〜、おやすみ〜」
翔「おやすみ、かず」
［翔にぃside］
風邪でないことは何となく分かってた。
続くのは咳だけだし、まぁいいや…って。
気圧の変化とか、気温差とかと、ちょっと過労が
重なったからだろうなと。
いつもより多めに睡眠をとるようにしたし、
ご飯もちゃんと食べてるのに…笑
「ゴホッ…ケホッ…」
潤「大丈夫？」
「ケホッ…ん、ごめん。平気」
たまに出る咳は止められなくて、風呂でも潤に
心配される始末。
智にぃとか雅紀の前では、かなり気を付けて
咳しないようにしてるんだけど。
双子の前だと気が緩んで…ね。笑
でも、和も潤も心配してくれてるから、やっぱり
2人の前でも気を付けようと思い直す。笑
「背中洗ってやろっか？」
潤「くはっ！やったぁ〜」
「貸してみ？」
心配掛けたお詫びにね。
いつものように浴槽に向けてくる背中を
受け取ったボディスポンジで洗ってやる。
和よりは逞ましくなったけど、まだまだ華奢。
この体で「翔にぃ！！」って抱き付いてくる時が
あるわけだから、やっぱり可愛いよね。笑
「勉強、分かんないとこない？」
潤「ん、大丈夫。この前教えてもらったとこ
テストでバッチリだった！」
「はは！よかった、よかった」
やっぱり可愛い弟達には、心配かけちゃ
駄目だな。笑
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作者名：空
| 作成日時：2017年7月13日 21時
