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［智にぃside］
せっかく座薬を
入れてもらったけど、翌朝まで便意はなく。
何となくラクになった感じはするけど、何の解決も
していないわけで…
翔「ほら、おいで？」
双子が学校、雅紀が仕事に行ったタイミングで
翔に呼ばれる。
「んん…もう痛いの、やだよ…」
翔「そんなこと言ってると、また痛みの波が
きちゃうよ？」
「やだ…」
翔「おいでって。笑」
手招きされたけど首を振っていたら、苦笑いの
翔に腕を掴まれて部屋に連れて来られた…
翔「昨日みたいに寝転んで？」
「んん…」
ベッドにはちゃんとタオルが敷いてあって
もう準備してある。
何だか急に申し訳なくなって。
「せっかくの休みなのに、ごめん…」
翔「なに言ってんの…笑。ほら、寝て？
スッキリさせたら、リビングでゆっくりしよ？」
「…ん」
マッサージも座薬も駄目だったから、次は浣腸
だろうな…って。
嫌だけど、覚悟を決めて寝転ぶ…
翔「こっち向くのね。笑」
「…ん」
翔の方向いて寝転んじゃった。
だって翔のこと見てたいもん。笑
翔「膝曲げて？」
「…ん」
翔「大丈夫。すぐ終わるからね」
パパッとズボンが降ろされる。
不安なのと恥ずかしいのと、お腹が痛いのと…
入り混じって複雑な気持ちで翔を見上げる。
そしたら頭を撫でてくれて「そんな不安そうな顔
しないで…」って眉毛を下げて笑う翔。
［翔にぃside］
「力抜いててね〜」
智「…っ…」
背中をさすりながらゆっくり薬剤を注入していく。
無意識なのか、俺の膝の辺りに手を当てて
掴もうとしてきて可愛い。笑
「もう全部入ったからね。5分は我慢ね」
智「ありがと…」
仰向けに寝かせて、お腹を軽くさすって時間が
過ぎるのを待つ。
智「…まだ？もう、痛いん、だけど…」
「まだ…笑」
気を逸らそうと思って話を振るのに、二言目には
「まだ？」「もう痛いよ…」って。
「あと1分ね？」
智「ちゃんと数えて…」
「はは！分かったよ…笑。一緒に数える？」
せっかく誘ったのに「いい。翔が数えて」って
断られた。
60秒まで数えたら「我慢できない〜」って
叫んでトイレに消えてった。
申し訳ないけど、今は弟にしか思えない…笑。
バタン…
しばらくしてトイレのドアの音がして「戻って
くるかな〜？」って待っていたけど、一向に
現れず…
さては、出なくて部屋に逃げたな？笑
何度も言うけどさ、やっぱり3、4日じゃ
ないんじゃない？
だからマッサージも座薬も浣腸も
効かないんだって…
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作者名：空
| 作成日時：2017年6月14日 18時
