2600.【2】 ページ50
［雅にぃside］
なんだかんだ俺に構って
欲しくて、傍を泳いでちょっかいを
出してくる和が、可愛くて仕方ない。
可愛い魚とか、面白い生物を見つけては
「見てー！」「すごーい！！」って
テンション上がって。
それは潤も同じでさ。
智にぃはいつの間にかパラソルの下にいるし。
きっとこれから釣りだろうね。
好きなことには、とことん夢中になるタイプ
だからね。
テンション上がってんだろーな…って。笑
翔「寒くない？一旦、上がる？」
潤「お菓子食べよっか」
和「ん、そうする！雅にぃ、競争しよ？」
「きゃはっ」って言いながら全力でバタ足して
進んでいく和を追いかける。
「うわーん！」って泣いてばっかりだったくせに、
いつの間にか泳ぎも上手くなり、速くなり。
本気で追いかけたけど、追いつけなかった。笑
翔「体、しっかり拭いてな？」
和潤「はーい！」
翔「かーず！…っ、どこいくの」
バスタオルとバケツを手に、再び海に向かおうと
して翔にぃに捕まってる。笑
翔「返事だけは良いんだから。拭いてから」
和「あっ、やめろやっ！」
頭にバサっとバスタオル掛けられて、ちょっと
乱暴にガシガシ拭かれてるし。
和がギャーギャー騒いでいる間に、潤は
クーラーボックスから、みんなの飲み物を
出してくれて。
ほんと、こっちが兄貴じゃねーの？笑
潤「気持ちいいね、海」
「だね」
［智にぃside］
ついつい釣りに夢中になっていたら「智にぃ、
お昼ご飯にしよ〜」って双子が呼びにきた。
和「きゃはっ！焦げる、焦げる〜」
雅「ばかっ！早く取れよ！」
和「とって〜」
バーベキューは楽しくって、和も潤も終始
笑ってた。
俺が釣った魚を見た和が「あらしにお土産に
できるね。ありがと…」って。
その笑顔が可愛すぎて。笑
雅「よし、もうひと泳ぎ行くぞ！」
潤「くはは！行く〜！」
和「きゃはっ！俺も〜！」
雅紀に双子がくっ付いていって海へ。
翔はパラソルの下でお昼寝。
じゃあ、俺はもうひと釣り行ってこよ〜っと。
泳ぐ場所とは少し離れたところで釣っているのに
聞こえてくる楽しそうな笑い声。
あ〜…幸せだなぁ…って。
父ちゃんと母ちゃんも、きっとこの広い
空のどこかで見てる。
『大きくなったわねぇ〜』
『楽しそうだなぁ〜』
そんな声が聴こえてきそう。
家に帰ったら、父ちゃんと母ちゃんにも
釣った魚を食べさせてあげよっと。
刺身がいいか、焼き魚がいいか…
決めたら教えてね。
END
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2800人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空
| 作成日時：2017年6月14日 18時
