2539.【智にぃの手首捻挫】 ページ39
［雅にぃside］
「残り物どうする？」
智「あ、冷凍しよっかな。大きい容器出すから
待ってて」
「了解。洗い物しちゃうね」
キッチンで智にぃと夕飯の片付け。
智にぃがカレーの残りを入れる容器を棚の上から
取り出そうとして、踏み台を用意した。
折りたたんで置いておいて、使う時にパッと
開くやつね。
便利だから俺もよく使うんだけど、カチッと
開き切ってない状態で使うと危ないんだよね。
智「…っ！あっ…」
…ッ…ガタン…ドタン…
「えっ、平気？」
智「…っ、いってぇ…」
踏み台からひっくり返った智にぃは床に座って
右手首を抑えながら、痛みに顔を歪めてる。
テレビを観ていた双子も翔にぃも、最初は
「大丈夫〜？」「気をつけてよ〜？笑」って
軽い感じだったけど…
なかなか起き上がらない智にぃを心配して
キッチンに駆けてきた。
翔「…手首ついちゃった？」
和潤「…大丈夫？」
智「…痛い」
翔「ちょっと診せて？」
ソファーに並んで座って軽く診察してるけど…
智「…っ、いたい！！」
翔「ちょっと我慢してよ…笑」
智「…痛っ！もう、痛いな！笑」
痛みに弱い智にぃは「痛い」を連呼。
苦笑いしながら診察をしていた翔にぃだけど
終いには「痛いな、ばか！」って叫ばれてた。笑
翔「とりあえず冷やそっか」
智「もう…触らないでね…」
翔「はいはい。笑」
翌朝…
冷やしながら眠ったけど、手首は腫れてて
状態があまりよくなくて。
翔「ごめん、雅紀。お願いね」
「りょーかい」
翔にぃは仕事だから、俺の車に智にぃを乗せて
2台で病院へ。
智にぃの手じゃ、運転できないからね。
智「診察の時は居てくれるんだよね？」
翔「ん、終わるまでいるよ」
待合室では何とも可愛い会話をしていて
ほっこり。笑
レントゲンを撮ったら重度の捻挫で。
手首を固定するように包帯を巻かれてしまったから
「仕事やりづらいじゃん…」って
ちょっと不機嫌。
でも翔にぃに「骨折免れただけよかったよ」って
言われて「そうだね」って頷いてた。
機嫌良いまま連れて帰れそうだったのに
帰り際に翔にぃが…
翔「踏み台使う時は気を付けてって何度も
言ってるでしょ！笑」
智「…」
「ちょっと…笑」
翔「あと、よろしくー。笑」
やられた…
まぁ確かに、あの踏み台で怪我をしそうに
なったのは初めてじゃないし、翔にぃに
「カチッてなるのを確認してから乗って？」って
言われてたのも聞いたことある。
だから説教したんだろうけど…ね？笑
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作者名：空
| 作成日時：2017年5月4日 13時
