2489.【5】 ページ39
［和side］
昨日はお風呂に
入らなかった翔にぃ。
だからシャワーを浴びれるように、今朝は早めに
起きて、俺がバトンタッチ。
「先に学校の支度しちゃおう？」
潤「…ん。翔にぃは？」
「シャワー浴びてるよ。出てきたら一緒に
朝食だって言ってたよ？」
潤「…んと？」
「ん、ほんと。だから支度しないと。ね？」
潤「…ん」
トボトボと俺の後を付いてきて、学校に
行けるように身支度を済ませる。
「ここ、ハネてるよ？笑」
潤「…ん」
寝癖が付いてるから鏡の前でからかってみるも
戻ってきた反応はイマイチ…
笑おうとしているのかもしれないけど、
上手く笑えていなくて。
でも、そんな姿を愛おしい守りたいと思える。
それは潤がいつも俺のことを守ってくれて
いるからなんだと分かるから…
「んふふ…直してあげる」
潤「…りがとう」
霧吹きでシュッとしたら「冷たいっ」って
身をすくめる。
翔「はは！」
潤「あ、翔にぃ」
浴室から出てきた翔にぃが笑って、潤も笑顔に。
翔「準備できたか？腹減ったぁ〜」
潤「俺も！和、ありがと…」
着替えも終えていない翔にぃの傍で、潤は
ニコニコして待ってる。
ほんと、お兄ちゃん子だ。笑
［潤side］
気が付いたら、翔にぃがいないと眠れなくなって
いて。
安心できる時間が減ってしまって、精神的に
ちょっと疲れた。
だけど、元の生活に戻れるように兄貴達が
一生懸命にサポートしてくれるんだ。
智「ここに置いておこうね」
「…ん」
薬とペッドボトルを置いてから、ベッドサイドに
座ってくれる智にぃ。
万が一、具合が悪くなったら薬を飲めば大丈夫。
翔にぃがそう教えてくれた。
和「ゲームしよ？眠くなったら寝ていいからね？」
「…ん、ありがと…」
和は俺が眠くなるまでゲームに付き合ってくれる。
雅「ほら見て？」
「くふ…可愛い」
雅にぃは職場の動物の写真を見せて、色んな話を
してくれる。
「…っ、んくっ、んっ…」
翔「じゅーん…大丈夫。いるから…な？」
それでも不安で怖くて眠れない時は、翔にぃが
傍にきて胸元をさすってくれる。
翔「ほら…もう大丈夫だろ？」
「…ん、いて…？」
翔「ん、ずっといるから。な？」
腕枕してもらって、翔にぃのTシャツをギュッと
握ると安心して眠れる。
ぐっすり寝てしまえば、翔にぃがそっと
抜け出しても大丈夫になった。
朝まで一人で眠れる日も、日に日に増えてる。
みんなが「少しずつでいいよ」って
甘えさせてくれる…
END
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作者名：空
| 作成日時：2017年2月18日 9時
