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［和side］
智にぃの部屋に
行っていた翔にぃが「頑固過ぎて駄目だ…笑」って
リビングに戻ってきて。
熱は計らせてもらえず…でも「寝るから！！」って
布団に潜ったから、良しとして戻って
きたらしい。笑
「寝る前に会ってきてもいいー？」
潤「俺も！」
翔「いいよ。まだ寝てないと思うから
行っておいで」
「よかった…。潤、行こ！！」
熱が高いって聞いていたから心配していたけど
ベッドに寝転んでipadをいじくっている智にぃは
いつもと変わらない笑顔を向けてくれた。
「大丈夫？」
智「ん、大丈夫、これくらい。
翔が大袈裟なだけ。笑」
あんまり邪魔しても悪いし、ちょこっと滞在の
つもりだったんだけど翔にぃからLINEがきて
「何か飲ませておいて」って。
ベッドサイドに置かれたペットボトルは手つかず。
翔にぃが持ってきたんだろうけど。
「飲まないの？何か違う物持って来ようか？」
潤「あったかい飲み物にする？」
智「ん〜、喉乾いてないからいいや」
え〜…笑
「翔にぃが何か飲んでって言ってるよ？」
智「んぅ〜…」
もう翔にぃの名前を出して説得するしかない。笑
結局「ほら、これでいいでしょ？」って
ペットボトルの水を一口。
「え〜…そんなんじゃ報告できないよ…」
智「ふふ…後で飲むから。適当に言っといて」
潤「くはっ！聞かれてるよ」
翔「聞いてますー。笑」
いつの間にかドアのところに立っていた翔にぃ。
智にぃは気まずそうな顔をして目を逸らしたけど…
翔「まだ寝ないんだったら計れるよね？」
体温計を渡されてる。
智「ないから大丈夫」
翔「だったら尚更計れるじゃん。笑」
智「…」
翔「ほら、和と潤に見られてるよ？
熱計るだけでグダグダしてていいの？笑」
どうやら、今の智にぃに逃げ道はないらしい。
智「ん〜…」
不満そうな声を出した智にぃは脇に適当に
体温計を挟んだけれど。
でもそこは翔にぃが「それじゃあ、計れないから
ちゃんと挟んで」って、きちんと指導して
挟ませ直した。
智「もういい…」
パシッと手を払って布団に潜ってしまった智にぃ。
翔「鳴ったら、もらってきてくれる？」
「ん、分かった」
翔にぃは苦笑いしながら智にぃのことを
布団の上からポンポンと叩いて
部屋を出ていった。
そんな翔にぃに潤もくっ付いていった。
しばらくの沈黙…
ピピピピ…と電子音が響いたけど智にぃが
動かなかったから、ゆっくりと布団を捲ったら…
穏やかな顔をして寝息を立てていた。
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作者名：空
| 作成日時：2016年10月26日 18時
