2042.【5】 ページ42
［あらしside］
がちゃ…
…ん？
かずが また ねむってから どれくらい じかんが
たったのかな…
へやの どあが あいて さとしと しょうと まさきが
はいってきた。
しょうは ぼくの あたまを なでて「ありがとな」
って わらった。
さとしは「あらしが そばにいてくれて
よかったなぁ」って かずに むかって
ひとりごとみたいに つぶやいた。
まさきは「あひゃ…かずちゃん、可愛い寝顔」
って やさしく わらう。
さとしも しょうも まさきも かずのこと とっても
とってもしんぱいしてる。
「ごめんな…」って、いっぱい おもってる。
みんなの かおを みていたら わかっちゃう。
智「泣いたのかな…」
さとしは あたまを なでていた てで、かずの
ほっぺに のこった なみだを やさしく ぬぐう。
翔「全部、背負わせて…ごめんな…？」
雅「ごめんね…かず」
かわるがわる かずに やさしく ふれた 3にん。
ぼくね、しってるよ？
だいじな ひとを まもれないのは
とっても つらいことだってこと…
さとしや しょうや まさき、それから じゅん。
みんなが「なにも してやれない…」って
くるしんでるところ たくさん みてきたから。
おとーさんと おかーさんの ぶつだんの まえで
「守ってやれなくて ごめんなさい…」って
なみだを ながしているところを みたこともある。
でも こうかい ばっかり してるわけじゃない。
さとしは「俺らが前に進まなきゃいけないん
だよな」って わらっていた。
しょうと まさきも「今度こそ守ってみせる」って
つよい めを していた。
それに じゅんだって「もう泣かない！」って
せんげん してたもん。
ぼくもね「そばにいる！」
それしか できないけど…
智「乗り越えようなぁ…かず」
つよい けついが あっても かずが くるしいとき
みんなは かなしそうな かお。
でも かずの まえでは みせないの。
こうして ねむってる ときだけ。
翔「お前が、少しでもラクになるように
頑張るからな…？」
雅「傍にいるからね…」
3にんの ては だいじな ものに ふれるみたいに
とても やさしい。
あたたかい めで かずのこと みつめてる…
それで さいごに いったんだよ…？
『俺らにとって、お前と潤の存在が何よりも
大切だから…』って。
『守るからな…？』って。
まもられてる かずは しあわせだね。
ぼくもね ちいさな ちから だけど…
かずのこと ずっと ずっと まもってるからね。
END
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作者名：空
| 作成日時：2015年10月17日 13時
