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［和side］
病院に着いたけど
行きたくないから車から降りなかったけど、
翔にぃに引っ張られて降ろされる。
翔にぃが本気で怒っているのが伝わってきて
怖くて言うことを聞いた。
処置室に入ってすぐ、翔にぃにベッドに
押しつけられ、智にぃに押さえられて…
点滴をさせられた。
あまりにも、いつもと違いすぎる翔にぃの
雰囲気に、俺はパニックになることも
忘れる程だった…
翔「智にぃ、和のこと病室に連れてって？」
智「ん、了解。」
今度は智にぃに病室に連れて行かれる。
俺の手を引っ張り、
半ば強引に歩き出した智にぃからも
いつもの温かさは感じない…
智「翔は本気で心配してるよ？
だから昨日、ちゃんと忠告しただろ。
俺もフォローしきれないからな…
どうするべきか、自分で考えろよ。」
智にぃは病室の前で俺にそう言うと、
病室に俺だけを押し込んだ。
智「翔が来るまで、とりあえずベッドにいろ」
厳しい口調で言われた俺は、
おとなしくベッドに入って目を閉じた…
ちょっとした反抗心から、
翔にぃとの約束を破った俺。
体のこととなると、翔にぃが厳しいのは
分かっていたけれど…
素直に言うことが聞けなかった。
このまま本当に入院だったら、どうしよう…
こんな叱られるなら、
昨日の智にぃの忠告を聞けばよかった…
次々に後悔が押し寄せて来る…
でも、どこかで俺はまだ甘えていた。
入院したくないって言えば、
何とかなるんじゃないか。
脅してるだけなんだろう。
ちゃんと謝れば、家に帰れるだろう。と…
だけど俺は、そんな考えが甘かったことを
思い知らされる…
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作者名：空
| 作成日時：2012年11月25日 13時
