1419.【7】 ページ19
［智にぃside］
途切れ途切れに
「出たい」って
訴える和…
潤「出なくていいんだよ…？和はここにいて
いいの。ね…？」
潤が一生懸命に宥めてくれてる。
和「…らない、おれ、…らない」
潤「んーん。そんなはずない。大丈夫」
和「…たい、で、たい」
潤「んーん。大丈夫」
潤となら会話してくれる和。
俺らには心を閉ざしちゃったね…
潤は落ち着くタイミングを見計らって「部屋に
いこう？」って連れていってくれた。
雅「はぁー…やっちゃった…」
ガックリと肩を落とした雅紀が「かず…」って。
「ほんと、ごめん…あんな酷い仕打ち
ないよね…」
心を閉ざしたくなるほど追い込むなんて
親代わり失格もいいとこ…
落ち込んでる場合じゃないことは分かってるん
だけど、こういうとき俺って弱くて。笑
でも、しばらくして部屋から出てきた潤の言葉に
救われる。
『こんなこと1回で、どうにかなっちゃうような
兄弟じゃないでしょ？』って…
『今まで築いてきた信頼関係があるでしょ？』
って…
「じゅん、ごめんね…？ありがと…」
みんなでそっと部屋を覗くと寝息を立てている
和がいて。
眠っててもいいから、俺らは傍にいて
温もりを与え続けたいなって思ったんだ…
［和side］
とにかくこの家に居たら駄目なんだ…って思って
潤に訴えた記憶が、ぼんやりあって…
その後は部屋で潤のお説教。笑
潤ってすごいから、俺がこんなに普段と違うのに
少しも動じなくって。笑
第一声が「省くとこ間違えすぎだろ…笑」
だったからね。
「落とした」って言えば済んだものの、そこを
省くからこんな大ごとになるんだ…って
叱られた。
でも、その後はほんとに優しくて…
「この家には和が必要だろ？」
「何も心配しなくていいから…」
そう言って肩の辺りをずっとさすってくれた。
次に目を開けた時には、智にぃと翔にぃと
雅にぃがいて…
「ごめんな…」って言いながら、おデコに
冷たいタオルを乗せてくれた。
俺のがごめんなさいなのに…
大好きなのに…
そう思ったら涙が溢れてきて…
「…っ、んっ、っ…」
涙が止まらない俺の頭を、にぃ達は沢山
撫でてくれる。
それから、「ごめんね…」って何度も謝って
「大好きだから…」って伝えてくれた。
俺も…だいすき…
ちゃんと気持ちが落ち着いたら伝えようと思う。
それまで少しだけ待ってて…？
閉ざした心をきちんと開いて、にぃ達と
ちゃんと向き合うから…
ごめんね…だいすき…
END
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 660人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空
| 作成日時：2014年6月15日 16時
