1064.【4】 ページ14
［雅にぃside］
職場にいたらメールがきて
ビックリしちゃった…
「双子が喧嘩に巻き込まれて
怪我した」って。
でも俺が帰宅する前に、もう1通。
「無事に帰宅しました」ってのが届いて。
ちょっと安心した。
仕事がちょっと遅くなっちゃって21時過ぎに
帰宅したら「心配掛けてごめんなさい」って
駆け寄ってきた双子。
潤の左手はギプスで固定されてるし、和も頭に
ガーゼ貼られてるし…笑
それだけ見ると、ビックリしちゃうけど
和と潤の表情見て、ちょっと安心した。
恐がったり怯えてる様子もなかったし
薬のお蔭か痛がってもなかったから。
だけど念の為、今日は和室でみんなで
寝ることになって。
翔にぃが「朝までゆっくり休めるように」って
潤にしっかり説明して、薬も飲ませてくれて。
和は副作用と疲れがあるから、眠ってくれる
だろうからね。
何よりの安定剤が隣で寝てるわけだし。笑
「ちょっと見てもいい…？」
寝る前に潤の体の傷、見せてもらうことにした。
お腹にもいくつか痣があって、結構な強さで
蹴られたことが分かる。
可哀想にね…
痛いし、恐かっただろうね…
「…え？これは？」
翔「あー…ダバコ。」
太ももに小さく貼られたガーゼ…
翔「こいつ、ダバコのことだけ覚えてない
みたいでさ。和の情報なんだけど、先生の話でも
タバコの火傷で間違えないだろうって…」
そっか…よっぽど恐かったんだね。
翔にぃは「和のこと守ってくれたんだって。
頼もしいよな〜、ほんと…」って
潤の頭をゆっくり撫でてる。
「そっか…ありがとね、潤。」
自分がどんな目に遭わされるのかも考えずに
守ろうとする潤はカッコいい。
潤にとって和は、大切で守るべき存在の相手
なんだもんね。
翌朝も「…いの、いい〜、放っておいて〜」って
ガーゼ交換を嫌がる和を仕切りに心配してた。笑
潤の方が大怪我して痛みも強いだろうに…
智「今日は学校お休みしようね…」
潤「ん…、かずも…？」
智「うん、和も。」
潤は「よかった…」って安心した顔になる。
和一人で行かせるのは心配なんだろう。
ほんと優しいんだから。
翔「じゅん？痛かったから痛いって言ってな？」
潤「…ん、へーき…」
消毒も触診も、目をギュッと瞑って耐えてる潤。
どう考えても痛いだろ…って時も
潤は「へーき…」って。
もう俺らに心配掛けたくないっていう
強い思いからなんだろうけど。
こういう時は無理して自分の中に溜め込んでも
潤にとってプラスにはならない…
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作者名：空
| 作成日時：2013年11月16日 0時
