598.【3】 ページ48
［雅にぃside］
潤「ねぇ、かずも？
食べるよね？」
俺の職場に向かって車を走らせて
しばらくして、後部座席で
恒例のお菓子パーティーが始まった。笑
和「うん、食べる！」
わちゃわちゃ楽しそうな声を聞いてるだけで
幸せな気分になるから不思議だ…
園「久しぶりだね〜、和くんも潤くんも」
入り口で園長先生が迎えてくれた。
和潤「こんにちは！！」
潤「えーっと…何だっけ？」
和「…つも、ありがとう…じゃなくて…」
和潤「あ！いつも雅にぃが、
お世話になってます！！」
2人してブツブツ言ってんなぁ…と思ってたら
いきなり声を揃えて、この言葉。
翔にぃだな…こいつらに教えたの。笑
園「ははは。相変わらずだね。
こちらこそだよ。今日はゆっくり見学
してってね？」
和潤「はーい！！」
俺が約束事を話してるのに、きゃっきゃ騒いで
ちっとも聞いてなくて…
「大事なこと聞けないなら帰るよ？」
一喝したら、途端にシュンとして
「ごめんなさい…」って見つめてくる。
ほんとずるいんだから…笑
気を取り直して再開。
和「ねぇ、ここから移動動物園とか行くの？」
「そうだよ。ここは動物たちの家。
こっから車に乗せて現場に連れてくの」
和潤「へぇ〜」
ここは動物を休める為の施設だから
動物園みたいに歩いてるだけじゃ
動物たちは見えにくい。
俺はマリオがいる牧場のスペースに
2人を連れていった。
和「わぁ〜、広いね〜」
潤「ほんとだ！！草食べてる〜」
「ヤギはこっちだよ！
この中にマリオがいるよ。」
走ってきた2人は「マリオ、俺らが当てるから
教えないで！」とか言って、
きゃっきゃ走り回ってる。
マリオも含めて4頭。
さて、分かるかな。笑
和潤「ねぇ、これでしょ、マリオ…」
「ピンポーン！！」
当てたけど全然嬉しそうじゃない2人。
そりゃ、そうだよね。
一頭は黒ヤギ。後の2頭は白いけど
完全に成長した大人のヤギ。
マリオは写真で見せてたから白って
知ってるしね。
必然的に、まだ小ぶりで白いのが
マリオってわけ。
和と潤は悔しいのか何なのか…
「俺ら、写真見てたから分かるんだよ？
顔で分かったんだよ？」って
迫ってくる。
だから適当に褒めておいた。笑
和「マリオ〜、名付け親だよ〜？」
潤「はじめまして、だよな？」
2人は草の上に座り込んでマリオや
他のヤギ達と触れ合って遊んでいる。
可愛くて思わず写真を1枚。
智にぃと翔にぃに送信してあげた。
にぃ達の喜ぶ顔が想像できて嬉しくなる…
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作者名：空
| 作成日時：2013年4月15日 18時
