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［智にぃside］
先「和くん？
解熱剤だけ
入れてもらおうね。」
和は「聞こえません」とでも言うように
黙りを決め込んで拗ねている。
でも実は、和が拗ねているのは
解熱剤の座薬が嫌だからではない。笑
少し前の、朝食の時間。
機嫌よく食べ始めた和だったけど
嫌いなおかずがあって完食できなくて
納得いかなかったんだろう。
俺がトレーを下げようとしたら
持ってた箸で手を刺してきた。笑
加減されてたし、大して痛くなかったけど
やってはいけない行為だから
俺は和の手を叩いた。
それが気に入らなくて
和はずっと拗ねたままってわけ。
だから、午後になって熱が上がったから
解熱処置をすることになったけど
素直になれずにいじけてる。笑
先「和くん？いつも入れてもらってるん
だよね？」
和「…さと、にぃは嫌！」
先「あ、もしかして智くんに叱られたの？笑」
さすが先生。
和のこと長い間
担当してただけのことありますね。笑
頷いて笑った俺を見た先生は
全てを悟ってくれた。
先「よし、じゃあ先生が入れてあげようね」
和「んー、いい！やんない！」
先「頑張っちゃおうよ？熱があったら
翔くんのお迎え行けないよ？」
明日の夕方には翔も帰ってくるから
駅まで迎えに行って、そのまま帰宅する
つもりなんだ。
和「…」
先「やる？やっぱり智くんに頼む？」
和「んーん…頼まない…」
「あっそ。じゃあ、大人しくさっさと
やってもらいな！笑」
和「んー、ばか…さと、にぃの、いじわる…」
先「ふふ。じゃあ、よこ向いてね〜」
先生は和の体を横に向けてやって、
そのまま足も曲げさせた。
先「体に力入れないとラクだよ。
ほら、深呼吸しててね〜」
言いながらズボンもパンツも脱がせて
あっという間に準備する先生の手際の良さは
ほんとに、すごい。
和「…たいの、やだ…」
先「ん？痛くないよ？ふぅ〜ってね」
和「んー、…ない」
先「ふふ。できる、できる」
和「…あ、やーだ…たい」
先「痛くないよ〜、ほら、入った」
和「んー、離して…」
先「もう入ったから逃げないよ〜」
押し込まれる感覚を嫌がって
逃げそうになる腰をギュッと抑え込む先生。
和は文句を言いながらも大人しくしてる…
俺らがやるより、いくらかは素直だわ。笑
先「おしまい！さて、ついでに智くんに
ごめんなさいもしちゃおうね。」
先生は笑いながら和の頭を撫でる。
和「…ごめん、なさい」
素直に謝った和は
俺に向かって手を伸ばした…
「おいで〜笑」
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作者名：空
| 作成日時：2013年3月24日 11時
