18.【3】 ページ18
［雅にぃside］
和「やだ…のらない。
びょ…い、くもん」
出掛けがてら、病院を見学したり
近くを走ったりして慣れさせようとしてたら
和は車に乗りたがらなくなってしまった…
翔「失敗した…逆効果だったか。」
翔にぃはすっかり落ち込んでしまった。
「かず？俺さ、病院行ったことないから
案内してよ。」
和「…むり。」
無理って…笑
智「いくよ、和。ほら、翔もいくよ？
かず〜、また屋上でのんびりしようよ。」
和「あ〜、離してよ…さとにぃ、まって…」
智にぃは翔にぃの肩をポンポン叩いて促すと、
和の手を引いてやった。
和は「嫌だ嫌だ」と喚きながらも、
智にぃの手を握っている…笑
和「…屋上しか、…ない。」
智「ん？いいよ。じゃあ、屋上に行こうね〜」
院内は歩きたくないと言う和の主張を
智にぃは、ちゃんと聞いてやって
屋上に直行した。
途中で医師や看護師とすれ違う度に
硬くなっていく和の表情を見て
改めて和が感じている恐怖を知る…
翔「かず？今日はね、紹介したい人が
いるんだ。俺のね、お友達。」
屋上でのんびりして、落ち着いてきた
タイミングで翔にぃがベンチに座っていた
先生とカウンセラーを手招きして呼んだ。
和「！…える。かえる…」
近付いてくる2人に異常なほど反応を
示した和はビクッと立ち上がって
俺の腕を必死に引っ張って後ずさる。
翔「かーず、逃げなくても大丈夫。
俺の友達。何にもしないよ？」
和「…や。かえる…」
俺が立ち上がらないから、
逃げたいのに逃げれず…
だからといって俺らの傍から離れることは
出来ないから、しゃがみ込んで背中に
引っ付いてきた。
必死な姿に胸が痛む…
「だいじょーぶだよ、かず」
俺は耳元で一生懸命、伝え続けた。
先「こんにちは、和くん。」
カ「こんにちは。」
和「んーん…や…かえ、り…い」
首をブンブン振って泣き出した和。
顔を上げようともせず、精一杯に
「嫌だ！」って主張してる…
翔「かず？こんにちは。ってして？」
和「やーだー、こわいー、やー」
翔にぃに腕を掴まれたら、若干パニックに
なり掛けてる…
どちらかというと人懐っこくて、
他人にも甘え上手だった和は、もういない…
先「はじめまして、だね。
翔くんのお友達だよ？」
カ「和くんの顔見たいなー」
翔「ほら、かーず？」
和「！…やだ。…やだ…える…ぎゃー」
翔にぃが顔を上げさせようとして
引っ張ったから俺がサッとどいたら
和は大パニック…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 600人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空
| 作成日時：2013年4月5日 8時
