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［潤side］
雅「こら！かず！！」
翔にぃとリビングでテレビを見ていたら
雅にぃの怒鳴り声。
和はバタバタとキッチンに入り、
智にぃの後ろに隠れた。
智「かず？どうした？
濡れちゃうから、ちょっと待ってね」
洗い物をしている智にぃの腕を掴んで
雅にぃから逃げようとする和。
翔「お前らなにやってんだよ。
家の中走んなって、いつも言ってんだろ？」
翔にぃが雅にぃの頭を小突く。
雅「だって和が…薬飲みたくないって
カプセル投げつけんだもん！！
おい、和！こっち来いよ！」
和はさらに智にぃに引っ付いて
背中に顔を隠した。
智「まさき、そんな怒んなよ…
和が恐がってんだろ。今連れてくから。」
智にぃがそう言うと、
雅にぃはリビングのソファーに座った。
翔「かず？こっちおいで。」
翔にぃが優しく呼んだが返答がない…
智「かず…ほら行くよ？」
和は智にぃの背中に隠れたまま
リビングまで来た。
翔「かず？何で薬嫌なの？
理由あるんだろ？
言ってくれなきゃ雅紀だって
分かんないだろ？」
和「嫌いだから…青いカプセルのやつ
飲みたくない…」
背中に顔を押し付けたまま
小さい声で呟く和。
翔にぃは「それ以外のは飲んだのか？」と
雅にぃに確認すると、
少し考えている様だった…
翔「かず…もしかして副作用？」
和「…」
智にぃが和の背中に手を回す。
智「かず…翔が聞いてるよ？」
和はコクリと頷いた。
翔「そっか。前回もキツかったもんな…
でも10日間は服用しないとダメなんだ。
今回はその薬じゃなきゃ、ダメなんだよ…
頑張って飲もう？」
和「…無理…智にぃ、やだ…」
翔にぃが何度も説得しようとするけど…
和は絶対に首を縦には振らない。
智「…かず？
とりあえず1回座ろうか…」
見兼ねた智にぃが
ソファーに半ば強引に座らせると
和は智にぃの服の裾を掴み
肩にコテンと頭をのせた…
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作者名：空
| 作成日時：2012年10月20日 15時
