無口少女と精神科医【米森サトル】

運命 ページ8

サ「ここは....図書室のようだね...。」


私達、サトル先生とミホさんと私で図書室の探索を行うことになった。
二人一組のペアでと言われたが、あいにく全員合わせたら奇数になるので、
私達は三人一組となって探索することになったのだ。


ミホ「ここ....法律に関する書籍が沢山あるわね...。」

サ「これは...医学書じゃないか...。こんなものまで....。」


二人とも興味津々に本を読み進めていく。
私は特に読みたい本が無かったので椅子に座って二人を眺めていた。



するとそこにユキナリさんが入ってきた。

ユ「あっ、ミホさんにサトルさん...、それにAさんも...。
皆さん図書室を探索してるんですか？」

ミホ「ええ、そうよ。...とはいっても、
半分気になる本を読んでるだけなんだけど...。」

サ「まぁ、見たところ気になるものは本しかないし、
出られそうな場所も見当たらないしね...。」

そう言ってサトル先生はあっ、と声を出す。

サ「そうだ。ユキナリくんはこれから3階を探索するんだよね？
よかったら僕も行こうか？ここは本しかないから...。」

ユ「...そうですね。1階や2階は2組以上いるんですけど、
3階は僕達1組しかいませんから....。」

ミホ「私、もうちょっとここの本を読みたいからここにいていいかしら？」

サ「あぁ、構わないよ....。....Aちゃんはどうする？」


『私は.......先生と一緒がいい....。』


サ「...そっか...。じゃあユキナリくん、僕達も君達と一緒に3階を探索するよ。」

ユ「ありがとうございます、助かります...。
それじゃあ、行きましょうか...。」


そう言ってユキナリくんは図書室を出る。
私達もそれに付いて行った。









その行動が、私の運命を変えてしまうことになるなど、誰も知らずに―――

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