only princess【King&Prince】

わがまま ページ13

　
　
　
　
　
高橋 side








海人「はぁ........」





楽屋の鏡の前で溜め息をついたのもこれで何回目かな




"「そのキャラやめた方がいいよ 笑」"





知ってる、どうしたってみんなみたいにはなれない事も。





でも、



たとえ、紫耀みたいな何でも出来ちゃう強いお兄ちゃんになれなくても。




廉みたいなかっこよくて優しいお兄ちゃんになれなくても。




岸くんみたいに頼ってもらえるようなお兄ちゃんになれなくても。




神みたいに大人で落ち着きのあるお兄ちゃんになれなくたって。





なれなくても.............. 。







『かぁーいーちゃああん』




海人「ぅおっ！！笑


びっくりした〜」




『あのね海ちゃん、わたしね、』





Aちゃんの前だけでは、俺らしくいようって思える。

俺を見つめる Aちゃんの声はいつも通りふわふわして優しい声だった。



その声が、目が 俺を安心させて






海人「Aちゃんっ........！」




『ん〜っ！おいで』




海人「うぅっ、ぐすッ.......」






「おいで」の一言で俺の涙腺は崩壊。



ぐっしゃぐしゃの顔でAちゃんに吸い込まれた。






海人「んっ、、Aちゃん.....俺の わがまま 聞いてくれる？」




『もちろん』




海人「ひくっ、、俺を...、ッ助けてほしい」





『うん、





海ちゃん、頑張ったね』







泣いて体力消耗したのか

そのまま瞼が重たくなって、気付いたときは家のベッド。





後日そのスタッフさんが直接謝ってきて

きっとAちゃんが関わってるんだろうって。







やっぱすごいや、


Aちゃんは。







海人「Aちゃん、ありがとう！」




『えっ？笑 どしたの急に』




海人「ふふっ、言いたくなったの」






Aちゃんは今も、これからも


俺の妹で、お姉ちゃん＿＿＿。









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