第五十六回目 ゲスト:樋口一葉 其の一 白虎様リク ページ26
太宰「第五十六回うきうきお悩み相談会。司会は私、太宰治が務めるよ。ゲストはポートマフィアに所属している樋口一葉さん」
樋口「宜しくお願いします」
太宰「久し振りだねえ。組合戦の時以来かな?」
樋口「そうですね」
太宰「で、今回のお悩みは??」
悩みの内容を訊かれ
私は顔を俯かせた
ギュッと両手を握り締め
悩みの内容を話す
樋口「他人が口を出すコトでは無いかも知れませんが…、芥川先輩が中々御飯を食べていないみたいで。栄養を満足に取らない侭仕事を続けていると、何時かはッ……!そう思うと、心配で、心配でッ…」
目尻からじわっと熱くなっていく
最近は何時もこうだ
銀から先輩が御飯を中々食べて呉れないと話を聞いてから
ずっと厭な妄想ばかりしてしまう
若し先輩が仕事も出来ない躯になってしまったら?
若し先輩が栄養失調で亡くなってしまったら?
そんなネガティヴなコトばかり考えて
本当にそうなってしまったらと思うと涙が溢れる
必死に涙を拭おうと
手で目を擦る
それでも滝は流れ続けて
止まるコトを知らない
涙が止まらなくて
迷惑をかけてしまっている
如何しようと焦っていると
背中をさすられる
優しくゆっくりと
一定のリズムで
太宰「落ち着いて?そんなに泣かないでも大丈夫さ。私が君の悩みを解決してあげる。喜びな!私が解決出来なかった悩みは無いのだよ?」
顔を上げると
ふわりと優しく微笑む太宰さんが
私の隣の席に座っていた
気付くと
目から溢れていた激しい滝は止まっていて
残っているのはほんのり紅色に腫れた私の頰だった
樋口「…慰めて下さっている処悪いのですが、悩みを解決してあげる…と貴方に云われても信用出来ないんですが」←
太宰「何時から人類は私に対して塩対応になったのだろう」←
樋口「知りません」
太宰「いいもんいいもん!今日はAちゃん家に行って、Aちゃんを誘拐して旅行してやるんだから!」←
樋口「なっ…、Aさんのコトを好きなのですか?」
太宰「いいや。好きじゃない。Aちゃんの為なら何でも出来る程愛してるのだよ」
樋口「つまり、私と貴方は敵対関係に有る訳だ」
太宰「否ポートマフィアの遊撃隊の一人と探偵社員だから、元々敵対関係に有るのだけれど…」
樋口「芥川先輩の恋路を邪魔させる訳にはいきません」
太宰「無視??あれ待って君ボケ担当だったりする??私一応ボケ担当なのに先刻からツッコミしか出来てないのだけれど」
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アリサ(プロフ) - 引きこもりちゃんさん» や、優しさい…。最終回、特に時間とかかけずに書いたからオチが雑になッてると思うンだよね…。気にしなくていいッて云ッてもらえると凄く有難いです…by谷崎 (2022年1月17日 3時) (レス) id: 290399748d (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - あ、新作の方見てきます (2022年1月17日 3時) (レス) @page30 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - あと、雑?な終わり方とかは良く解りませんが、作者様が決めた事なら今までどうり幾らでも応援するので、気にしなくても大丈夫ですよ! (2022年1月17日 3時) (レス) @page30 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ(プロフ) - 引きこもりちゃんさん» 読みますって云って呉れて嬉しい…!まあ、こんな時間に起きてても二度寝するから大丈夫← by鏡花 (2022年1月17日 3時) (レス) id: 290399748d (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - 勿論新作も読みますッ!!!こんな時間に起きてて良いんです?明日は月曜日なのに。でもコメント欄でリアタイ会話とか初めてなので嬉しいですね.../// (2022年1月17日 3時) (レス) @page30 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリサ | 作者ホームページ:nhatev-hdfs risa1
作成日時:2022年1月5日 13時