【文スト】純粋かも知れない素敵帽子の恋愛奮闘記【中原中也】【短編集】

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「自 殺魔系狩人に云われて森にやって来たけど…」


目の前にあるのは

洞窟の近くにある何とも形容し難い小屋

大き過ぎず

小さ過ぎない極普通の小屋

次は確か…あの小屋に入ればいいんだよな

台本通りにするなら

小屋の扉を開き

中に這入る

小屋の中には小人用としか思えない程の大きさの

テーブルや

椅子

寝台に

台所等があった

日本の神奈川県横浜市に住んでいる

身長約百六十糎で

血液型はB型の

十五歳で

中原中也っていう名前の少年が住んでそうな家だ


紅色の服を着た小人「不審者が居るわ！」

青色の服を着た小人「警察に通報致します」

「まーて待て待て待て待て！」


衣嚢から携帯電話を取り出し

警察に通報しようとする小人役の

エリス嬢と広津さん

本来

白雪姫に出て来る小人は七人なのだが

事情に依り(ポートマフィアの重要キャラの人数上)

小人役は二人だけだ

小人達に事情を説明すると

快く小屋に住むことを許して呉れた

或る日

ローブを着た老婆役の姐さんがやって来た


紅葉「林檎は、林檎は要らんかえ？」


真っ赤な

宝石のようなまあるい林檎の入った籠を持ち

ニヤリと微笑う老婆

ニヤリ顔の姐さんも素敵ですわぁ好きです麗しいです最高です美人過ぎアアアアアア！


「ワー、美味シソウナ林檎ダー。一個下サイナー」

紅葉「今迄の演技力は何処へ…。棒読み過ぎぬか？」


まあいいか

と真っ赤な林檎を渡して呉れる老婆

其の林檎を一齧りすると

私は林檎を手から落とし

地面に倒れた



_____
__________



エリス嬢「ひ、広津！Aがっ、Aが毒林檎を食べて倒れちゃったわ！」

広津「…女王がとうとう仕掛けて来たようですね……」


小人達はA姫の大いに悲しんだ

A姫は

綺麗な花々を添えて

純白の棺の中に入れ

透明な蓋で蓋をした


エリス嬢「ああ！屹度(きっと)王子様が接吻して呉れたら目を覚ますと思うんだけど！」

広津「アレって如何いう原理で目を覚ましてるんでしょうね？」

エリス嬢「アレは御都合主義というやつよ、広津」

広津「成る程」

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